週刊誌が報じた不倫報道をあっさり認め、謝罪文を発表したプロテニス選手の錦織圭(35)。「私の不誠実な行動により、ご心配、ご迷惑をおかけしていることを深くお詫びいたします」という言葉はどこまで本心なのでしょうか?テレビ各局がなぜかこのスキャンダルをほとんど報じない中、自身の取材経験から「錦織は反省などしていない」と見ているのは、芸能記者歴30年超のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんです。
錦織圭の“ユニクロ不倫”に「やっぱりね…」の声があがる理由
『週刊文春』が報じた3歳下モデルとの“ユニクロ不倫”を簡単に認め、謝罪文まで発表した錦織圭。
かつての錦織には“品行方正な頑張り屋さん”というイメージがありました。“こんな息子がいたら”とか“娘の旦那様だったら”といった声も多かったので、“元モデルの妻と2人の子供に囲まれて幸せな家庭を築いていると思っていたのに…”と驚いた方もいるかもしれません。
私は2014年の全豪オープン準優勝をきっかけに、もともと女性誌があまり取り上げないアスリートネタの中でも特に錦織を取材し、2020年12月に結婚が公になった元モデル妻との交際も記事にしてきました。取材を通して聞こえてくる親族や関係者、ファンたちの話から、この妻はあまり“歓迎されていない”という事実を把握していたのです。
ですから、この“ユニクロ不倫”のニュースに対して“やっぱりね…”“結婚して5年…よくもってるよね”“〇〇(妻)のことだから、ガッポリ慰謝料をせしめて、離婚して鼻歌だね…”など辛辣な声があがったのも想定内でした。
『週刊文春』の記事で私がスタッフと思わず大笑いしてしまったのは、後述の『FRIDAY』も指摘する、錦織の“礼儀正しさ(!?)”です。
律儀なのか、それとも何も考えていないのか…錦織は妻とのデートでも、今回の不倫密会でも、必ず2011年からアンバサダー契約を結んでいる『ユニクロ』を着ているんですね。
妻と交際していた当時、都内で『ユニクロ』を着た錦織が、『ユニクロ』の袋をたくさん抱えた妻を、これまた当時のスポンサーだった『ジャガー』でピックアップする姿を何度も目撃したものです。
人の目に晒される場所では必ず『ユニクロ』を身に付け、靴は『ナイキ』、移動は『ジャガー』というのは、スポンサーとのお約束なのでしょうね。
ただ、だからといって、お忍びデートや不倫密会でまで『ユニクロ』着用を貫くのはどうなのか…。錦織が律儀なのかお馬鹿さんなのか、わからなくなってきます。
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錦織に“お説教”できる人間がいない
さて、『週刊文春』によれば2年半にも及ぶというこの“ユニクロ不倫”、今回の発覚はおそらく、かつて鉄壁を誇った“チームK”内部関係者からのリークとみるのが順当だと思われます。
この数年、ケガに悩まされる錦織は、良くなってはまたぶり返して…を繰り返してきました。グランドスラムを含め大会に出場できるかと思いきや、“ケガによる欠場”がアナウンスされることもしばしば。もしもこのような現状に“ユニクロ不倫”が影響していたのだとすれば、ファンならずとも憤りを感じてしまう方がいらっしゃるのではないでしょうか。
かつて父親から「悪い娘だと思う」「悪いことしか聞かないからね」と言われていた元モデル妻との結婚。プロテニス選手として年齢を重ねるほどに深刻化するケガの問題。どれとも真剣に向き合わず不倫に走った錦織の周囲には、だらしないプライベートを叱ってくれるスタッフがいないのかもしれません。
肉親でさえもアンタッチャブルと言われている錦織に対し、きちんと面と向かって、物事の道理を説ける人物が存在しない。そのため“少しでも反省してほしい”という思いから、こんな形で不倫情報をリークすることになったのではないでしょうか?そう思うと、少し哀しくもなってきます。(次ページに続く)
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私が錦織圭の追跡取材で目撃した“驕り高ぶりの車中ダンス”
私は数年前、某大学のテニスコートで練習する錦織と、それを待つ妻を取材したことがありました。ところが練習が終わり、妻や仲間と都内に戻る幹線道路の途中で、車内が突然、爆音とともにダンス会場になってしまったのです。
スモーク・ガラス越しに見えるシルエット、両手を使ってノリノリに踊る錦織たちの姿――これにはちょっと驚きを覚えてしまいました。
追跡取材をする私たち芸能マスコミへの「バレバレですよ!」という警告だったのか?それとも「写真を撮っても、どうせもみ消しちゃうから無駄ですよ!」という威嚇だったのか?今となっては知る由もありませんが、このとき私は、錦織と妻の“驕り”を強く感じたものでした。
そもそも、今回の錦織の“ユニクロ不倫”がテレビで報道されないのはなぜでしょうか?『FRIDAY』がその理由を“「認めたものの…」錦織圭の不倫報道を“大マスコミ”が大々的に扱えない「裏事情」”という記事で分析していますが、私も同感です。
『FRIDAY』も書いているように、錦織からは“自分たちは大手エージェントに守られている”という驕りのようなものが、どうしても感じられるのです。
日本人テニス・プレイヤーとして輝かしい功績を持ち、数々の偉業を成し遂げてきた錦織。しかし人間なら誰しも“歳をとる”という現実に直面します。そこで出てくるのが不倫報道では、あまりに寂しすぎますよね。
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あの頃と同じように…とはいかないことは、充分理解しているつもりです。ただ、11年前の全豪や全米を、テレビにかぶりついて観ていた私としては、“錦織にはもう1度、輝く姿を見せて欲しい…”と願わずにいられません。多くのファンも同じ想いではないでしょうか。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
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