ドクターヘリ運営費の一部をクラウドファンディングで賄う地域も
医療機器も古いものを使い続けるしかない状況で、大学病院が使用している機材の7割以上が、保証期間切れだとか。高度医療で使う機器ほど高いため助かるはずの命が助からなかったり、医療事故の原因にもなりかねません。
それだけではありません。
建物の老朽化も深刻です。病院建物の法定耐用年数は39年とされていますが、建設費高騰や資金難で新施設の建設ができずに、事業存続危機に陥る施設が相次ぐ可能性が出ているのです。
診療所や歯科医院などは、医師の高齢化で事業継続が困難となる事業者も急増しています。
医師不足は地方ほど深刻で、離島などではドクターヘリの運営費の一部をクラウドファンディングで寄せられる善意を充てている地域もあります。しかし、それですべてを賄うには程遠い状況です。
日本は家計と企業の所得に占める保険料の割合が18%で、世界的にみても国民の負担率が低い。一方で、受けられる医療は整備されているため受益と負担のバランスが崩れていると指摘されています。
参院選では各党が社会保険料のあり方を訴えていますが、その他の税負担のあり方も含めて、総合的に見直す時期に直面していることは明らかです。
そして、私たちも「どのような医療を望むのか?」を真剣に考える時期にきていると思います。
みなさんのご意見、お聞かせください。
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