玉木にも神谷にも“敗北”。衰退の一途を辿る明日しか見えぬ野田立憲「参院選の敗因」を総括する

 

明るい希望のタネなどどこにも存在しない日本政治の惨状

維新の劣化も酷く、これは本誌が前々から言い続けているように、大阪の地方エゴイズム政党としての本質を自ら克服する思考回路を持たないまま「全国化」しようとしても無理だという根本問題が解決しないどころか、関西万博からカジノ開設へというますます地方エゴ剥き出しの路線に進んでいることが人々に見え透いたためである。この党も終わったと見るべきである。

共産の没落は、公明や社民とも共通する「高齢化」による組織そのものの衰弱によるもので、これも救い難い。れいわは何とか持ち堪えているが、これも左からのポピュリズムの域を出ない。

という訳で、日本の政治には明るい希望のタネなどどこにも存在しないことがますますはっきりしたのが、今回の結果である。自民党内にはもちろん、公明にも野党にも、昨秋衆院選、先の都議選、今回参院選と3連敗の石破を引きずり下ろす力が働かないが故に、石破は続投することができるのである。(メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2025年7月22号より一部抜粋・文中敬称略。ご興味をお持ちの方はご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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早稲田大学文学部卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。現在は半農半ジャーナリストとしてとして活動中。メルマガを読めば日本の置かれている立場が一目瞭然、今なすべきことが見えてくる。

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