児童の給食を捨てて部活部員を遠征先に置き去り、いじめ被害者には「いらない子」の大暴言。教育現場を“治外法権の地”にする身勝手な教師たち

 

いじめの引き金になった「あなたたちはいらない子」との暴言

今年(2025年)に入り、あるいじめ問題を調べていたところ、加害側の保護者が私をテレビで見たことがあると訪ねてきた。少し会話を交わしていたら、兄弟の兄の方が加害行為に加担してしまった弟にじっくり聴き取ったら、確かにやってしまったと告白したというのだ。

だから、被害側に許してもらえるまできちんと謝罪をしたいというのだ。

状況を被害側に話をすると、その子に関しては受け入れるというので、家族も含めた謝罪の会が行われた。

そこで、なぜいじめに加担してしまったのか?という問いが出た。よくある回答だが、彼は主たる加害者がクラスのリーダー的存在で怖くて抵抗できなかったと思うというような話をした。

普通は、回答はこれで終わりなのだが、続けてこう言った。

「先生が○○と××は、うちのクラスにはいらない子ですと言いました」

だから、机が2つ並びで教室の端に置かれていたのだということもわかった。この発言に関して、被害を受けた児童も、ショックが大き過ぎて親には言えなかったと言った。

また、もう一人名指しをされていた子は、すでに不登校になっていた。連絡先を調べて、今回の被害保護者が話聞いたところ、その発言があってその後、児童間で一方的に息ができなくなるほど殴られたとのことで、校長と話をしている最中だということであった。

学校が問題を認知しても、隠すことはよくある事であり、児童の人生に大きな影を落としても、ごめんなさいと言えば終わりという場合も多くある。

結果、この問題は、いじめの調査の一環で採ったアンケートで多くの児童らが聞いたと書き、明らかになったが、特に処分は無かった。

教育委員会の担当者に話を聞くと、担任は情緒が不安定で癇癪持ちで、あまり注意してもよくはならないし、この件を認めていないのだそうだ。また、担任の業務を拒絶していて、事実上、教頭が替わって対応しているとのことだった。

他にもある。

しかし、これを1つ1つ示していたら、数百ページ必要になるだろうから、ここでは書かない。枚挙にいとまがないというやつだ。

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