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SNSとネットが打ち破るディープステートの構造分析

藤井聡氏は日本のディープステート構成要素として「財務省、中国共産党、在日米軍、それから医療業界、メディア、アメリカ(ジャパンハンドラー)」を挙げた。重要なのは「それぞれが自分自身の利益を最大化したいということだけしか考えていない」が、「ゲーム理論的に自動的に協調しているかのような構造が出来上がっている」という分析である。

「当時と今では全然国民の知識武装が全然違ってる。SNSもあるから調べられる」。この変化は確かに存在する。同時に情報の真偽を見極める能力がより重要にもなっている。

溝口勇児MCの挑戦

溝口MCは番組を通じて率直な認識を示している。「ディープステートの輪郭が見えてきた」としながらも「どうすればその彼らからの脱却ができるのかってのは、それはまた難しい問題だな」と認めている。

重要なのは「メディアというのがものすごく大事なんだな」「国民一人一人のリテラシーだったりしますし、本当にこうそのディープステートないしは権力に抗うとする誰にも影響を受けない真実を発信するメディアは必要なんだろうな」という認識である。

溝口は「このノーボーダーというメディア、僕たちはさらにはSNSというのをものすごく強化してる会社です。SNS上で最も影響力良くなる会社を作る」という決意を表明し、「道のりは長いなって思いました。鳩山さんも簡単に潰されちゃったわけですからね」「本当にそういう覚悟でやらなければいけないんだろうな」と覚悟を述べている。

既存メディアでは果たせない役割を補完し、SNSを基盤とした新しいジャーナリズムの可能性を示そうとする溝口の挑戦は、権力監視というジャーナリズムの本来的使命を体現するものとして評価できるし、筆者が彼に掛けているのは、こうした構造をおそらく直観的にだろうが、把握しているからである。

今回の番組が明らかにしたのは、日本の政治が複数の既得権益によって歪められている構造的現実である。今回のそれは外務省であり、メディアであった。その官報複合体によって、鳩山元総理の証言、各専門家の分析、そして具体的な事例の検証を通じて、民主主義の根幹が脅かされている実態が浮き彫りになった。

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※本コラムは個人の見解であり、特定の個人や団体を擁護・非難する意図はありません。

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