「まず高市はありえない」という誰でも分かる簡単な理由
ベテラン秘書氏の見方では、まず高市はありえないという。
理由は簡単。公明党は高市の右翼的体質には流石に付いていけず、高市なら連立を離脱する可能性がある。ただでさえ自公では足りず、維新の会なのか国民民主なのか、あるいはその両方なのか、連立相手を増やさなければならないという時に、長年のパートナーである公明が去ってしまうとなると、その先の連立工作は混沌となる。
しかも、その長年のパートナーシップの実体的な基礎は自公の選挙協力にあり、公明が「選挙区は自民党、比例は公明党に」という選挙活動をやってくれるお陰で辛うじて勝っている自民党の選挙区候補は数多い。
維新の会も国民民主も、公明の(衰えたとはいえ)全国的な地方議員と熱心な創価学会活動家のネットワークを代替するだけの組織力など到底持っていない。
そうすると、いよいよとなった場合に、公明が嫌う高市はやめておいた方が無事だという判断が働くのだと言う。
しかも高市は右翼的と言っても、本物の右翼のような品格は持ち合わせず、むしろ反対に下品で、それは例えば最近の「奈良市の鹿を一部外国人が足で蹴る」「日本人の気持ちを踏みにじって喜ぶ人が外国から来るようなら何か〔規制?〕をしなければいけない」という発言に現れている。
その根拠を問われると彼女は「自分なりに確認した」と述べたが、奈良県の公園管理関係者はそのような事実は確認されておらず、またその件で高市から問い合わせを受けていないことを明らかにした。
何の根拠もなしに、徒に外国人への敵意を煽るようなデマを口にするようなチンピラ右翼は、いくら何でも総裁・総理になるべきでなかろう。
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