半人前の進次郎でも“チンピラ右翼”高市でも無理。ベテラン政治ウォッチャーたちの多くが期待を寄せる自民を救う総裁候補の名は?

 

進次郎という一知半解の若い衆に委ねて本当にいいのか

小泉が人気があるのは今に始まったことではなく、それは国会議員の心理として、誰と並んだ写真で選挙用ポスターを作りたいかと言えばそれは若くて知名度があり見栄えのいい小泉が一番ということになるからである。

しかし、今問われているのは自民党の歴史的・構造的危機であり、ひいては日本自体が衰退の淵に追い詰められていてそこから救われる途はあるのかという切羽詰まった問題であって、それをこの何でも一知半解の若い衆に委ねて本当にいいのかを考えなければならない。

彼が依然として人気No.1を維持しているのは、今年5月に急遽農相に登用されて、米騒動の間テレビに映りっぱなしになったことが与っているが、彼がやったのは政府備蓄米をコスト無視で安く放出して「米がない、高くて買えない」という消費者の悲鳴を取り敢えず鎮静したということだけで、米農家が食っていけるだけの買取価格を保証しながら消費者にできるだけ安い価格で安定的に供給するという二律背反的な難問には手を着けずに放ったらかしている。

結局、本質的な問題はろくに理解しておらず、一部農水官僚の言う通りに踊って見せたものの、その農水官僚も実は着地点は分かっていなかったので、逃げてしまったというお粗末の一席だった。

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