中国ですら高市「有利」と報道。それでも“ステマ騒動”浮上の進次郎「優勢」を伝える国内メディアと小泉支持を変えぬ自民党の“国民乖離”

 

もっとも、このようなスキャンダルが立て続けに表沙汰になっても、メディアによれば、小泉氏が以前リードしているとのことです。

時事通信が10月1日に報じたところでは、

議員票では、小泉氏に対する支持が麻生派や旧安倍派、無派閥を問わず横断的に広がり、70人超を固めた。陣営によると、1日の選対会合には代理を含め96人が参加したという。

林氏は50人台半ば。座長を務めた旧岸田派と、5回当選した参院が中心だ。石破政権の継承を掲げ、岩屋毅外相ら複数の閣僚の支援も受ける。陣営幹部は「60人を超える」と自信を示す。高市氏は保守系を中心に40人台に達したが、伸びを欠いている。

とのことで、これだけの批判があっても、小泉氏の議員票が伸びているとのこと。にわかには信じられませんが、自民党内ではステマなど誰もがやっていることだから、意に介さないのかもしれません。国民の意識とはかなり乖離しているのではないでしょうか。

前述の中国の論評では、「小泉氏の逆転の可能性はますます薄れている」と書いていましたが、通常は、このようなスキャンダルが出れば、少なくともそう考えるのが普通でしょう。しかし、この時事通信の記事が本当であれば、やはり「自民党議員の常識は世界の非常識」だということになります。

もしかすると、これほどイメージが低下している小泉氏を支援するのは、妻の滝川クリステル氏が「ファーストレディ」として登場することで、政権支持率が上がると期待しているのかもしれません。

たしかに、滝川クリステル氏は見た目はスマートで、外国語も流暢、アナウンサーをしていたので、人前で話すことも達者でしょう。「何か言っているようで、何も言っていない」と揶揄される「小泉構文」の進次郎氏の強力な助っ人になる可能性は少なくありません。

とはいえ、それだけで政権が維持できるわけもなく、いずれは政権の実力が問われますし、今回のことが何度も蒸し返されるはずです。政権としての正当性も疑問視され続けるでしょう。

また、小泉陣営が、「誹謗中傷」のラインを上げてしまったので、これから自身や身内に対して行われるであろう罵詈雑言に対して、これを規制することもできなくなってしまいました。容赦のない批判や中傷が、小泉氏や周辺に対して繰り返されるかもしれません。

いずれにせよ、小泉氏が総裁・総理になれば、自民党はさらに衰退していくことになると思われます。父・小泉純一郎氏が「自民党をぶっ壊す」と言ってから約20年を経て、その子供が自民党を本当に瓦解させることになるのかもしれません。

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