戸籍の国籍欄に「台湾」表記を認めた日本の大英断。“難癖”をつける中国に鈴木法務相が言い放った「反論」

kb20250220
 

大統領に返り咲いてから1ヶ月、予想されていたとは言え次々と強気な外交政策を打ち出し続けるトランプ氏。中台問題においてもその姿勢にブレは見られません。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、台湾独立を巡る米国務省のとある動きとそれに対する中国当局の反応を紹介。さらにアメリカに呼応するかのような日本政府の「決断」と、中国の不満を一蹴する鈴木法務大臣のコメントを高く評価しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【台湾】日米で強化、中国への台湾問題牽制

戸籍に「台湾」表記を認める決定。中国への「台湾問題」牽制、日米で強化の動き

米国務省「台湾独立支持しない」文言削除 中国「国際法に違反し、台湾独立勢力に誤ったシグナル」

次々と大統領令を発布し、改革を進めているトランプ大統領ですが、台湾問題でも行動力を見せています。アメリカ国務省がホームページで公開している米台関係に関する「ファクトシート」を更新し、ある文言を削除しました。以下、報道を一部引用します。

米国務省がホームページで公開している米台関係に関する情報をまとめた文書「ファクトシート」を更新し、「台湾独立を支持しない」との文言を削除したことが16日、分かった。台湾の国際機関への参加についても、より強く支持する内容に変わった。台湾を不可分の領土とする中国の反発は必至だ。

文書の更新は13日付。中台問題を巡り「強制を伴わない平和的手段」による解決を望むと指摘。「加盟を含め、台湾による国際機関への有意義な参加を支援し続ける」と明記した。

米台関係筋は「台湾にとっては前向きな兆候だ」と歓迎。一方「トランプ政権が米国の『一つの中国』政策を変えたのか判断するにはもう少し時間が必要だ」と述べた。

中国外務省によると、ルビオ国務長官は1月24日に王毅外相と電話会談した際、「台湾独立」を米国は支持していないと説明していた。

国務省はバイデン前政権下の2022年、ファクトシートから「台湾独立を支持しない」との文言をいったん削除。中国の反発もあり、復活させたことがある。

米国務省、「台湾独立不支持」を削除 中国の反発必至

もちろん、中国は即座に不満を述べています。

中国外務省 郭嘉昆 報道官

「アメリカ国務省が米台関係の『ファクトシート』を変更したことは、台湾問題における立場で大きく後退し、一つの中国の原則に著しく違反している」

中国外務省の郭嘉昆報道官は17日の定例会見で、「国際法や国際関係の基本規範に違反し、台湾独立勢力に誤ったシグナルを送った」と批判。「中国をコントロールするために台湾を利用するという誤った政策にアメリカが固執している一つの実例だ」と主張しました。

また、日本とアメリカ、韓国の3か国の外相がドイツで会談し、台湾問題で「力による現状変更への反対」を盛り込んだ共同声明を発表したことなどに対し、郭報道官は「関係国家が中国の内政に干渉し、中国を中傷し、対抗や対立を煽ることに断固反対する」と述べたうえで、抗議をしたことを明らかにしました。

米国務省「台湾独立支持しない」文言削除 中国「国際法に違反し、台湾独立勢力に誤ったシグナル」

この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • 戸籍の国籍欄に「台湾」表記を認めた日本の大英断。“難癖”をつける中国に鈴木法務相が言い放った「反論」
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け