みなさん、もう忘れてしまったと思いますが、2007年に「ホワイトカラーエグゼンプション」が取り沙汰され、政府から聞こえてきたのは耳を疑うような発言のオンパレードでした。
ときの総理は「残業代が出なければ、早く帰宅する」などと呑気な発言をし、ときの厚労大臣は「家族だんらん法」と言い換えを指示し、某女性起業家は「だいたい経営者は、過労死するまで働けなんて言っていない。あくまでも自己管理。つらいなら、休みたいと主張すればいい」などと断じたのです。
おそらく階層最上階の人たちは、「長時間労働がなぜ、いけないのか?」が理解できていないのでしょう。人間には「働きすぎると働き過ぎを自覚できなくなる」という心理があると共に、「脳の『疲れの見張り番センサー』が機能しなくなるという、科学的根拠が示されているのに。
いわば感情論で政策を進めようとするのは、政治家たちが掲げる「国民の幸せ」「国民の希望」の否定でしかない。
そして、何よりも「政治家」がワークライフバランスを捨てれば、その皺寄せがダイレクトに向かうのが官僚たちの負担です。
人事院の最新調査で、一部の官僚たちが過労死ラインを超える月100時間以上の残業を強いられている状況も明らかになっています。
みなさんのご意見、お聞かせください。
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