小林よしのり氏も唖然。高市首相がトランプ相手に見せた国辱的な「異形外交」を絶賛するネトウヨに見る“敗戦国民”の哀れ

 

日本の「属国的有様」を全世界に晒しまくった高市

高市は続いて韓国・慶州で行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席。少し離れた隣席にいたインドネシアのスビアント大統領の近くへ椅子に座ったままにじり寄り、にんまりと笑いかけ、大統領は少したじろいだような雰囲気で両手を合わせてあいさつした。

そして、これも日本国内ではネトウヨたちが「陽キャ外交」などと言って褒めたたえていた。

しかし前出の樺島万里子氏によれば、これも海外のSNSを見れば「媚びてる」「場違い」「皮肉の対象」という扱いであり、中華圏・東南アジアでは最も辛辣で、「女性政治家」よりも“属国的ふるまいの象徴”として揶揄されているという。

また、高市がチリのボリッチ大統領に、顔を擦り寄せんばかりにくっつく様子も報じられた。この件はボリッチ大統領自身がXに好意的にポストしたようだが、本当にそれで良かったのかどうかはわからない。そりゃ表面上は親密さをアピールするに決まっているが、内心においては相当にナメられたとしてもおかしくはない。外交は戦争であって、パーティではないのだから。

結局のところ高市は、日本の女性はひたすら男性に媚を売らなければ出世ができないという実情と、さらには日本国自体の属国的有様を、その振る舞いによって全世界に晒しまくったのだ。

ところが、「高市総理に対し『媚びを売るな』の批判が散見されるけど、マジでやめてほしい」と言い出した人がいる。なんとそれが、山尾志桜里だ。まったくどうしてしまったのだろうか?

山尾は10月29日、Xに「トランプ訪日という機会をきっちり国益に結びつけた高市政権、お見事だと思う。サービス過多という意見もあるけれど、それを正当化するだけの結果を出したことは間違いない」とポスト。

さらに11月1日には「今回必要だったのは、何が何でもトランプ氏と良いスタートを切り、日米が固いという姿を世界に知らしめること。その意味で、高市総理は最初の仕事を見事にやり切った」とさらに絶賛した。

属国関係を強固にしただけとしか思えないあの●●●●外交のどこに、ここまでベタ褒めするだけの「成果」があったのか? わしには全くわからない。

さらに山尾は「媚びすぎ」の批判に対して、Xで10月30日に「『眼差し』とか『笑顔』とか見る人の感性でどうとでもとれる振る舞いに『女性の媚』とレッテル貼りして、一職業人を侮辱する言説には、全く共感できない」と批判した。

似たようなことを言ったのが漫画家の倉田真由美で、Xに10月29日、高市の目つきや顔つきについて「『うっとり』とか『女の目』という勝手な解釈をするのはいかがなものか。本人の内心など分からないのに、『そう見える』と決めつけるのは侮辱的な感じがする」とポストしている。

また辻元清美も、高市の対米外交姿勢には疑問を表明しつつも、「男に媚びてきた」などの批判は「ミスリード」だとポストしている。

じゃあ、ここに掲載した高市の写真を見て「媚びすぎ」と言っても、「勝手な解釈」で「侮辱」になるのだろうか?

そんなことを言い出したら、表情・態度・物腰・振る舞い・雰囲気・印象といったものからその人を判断する行為は、一切できないことになってしまう。右脳の感性・直感から来る判断というものを、根本から否定しているのである。

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