値上げ「なし」で粗利率を改善!年末前に居酒屋チェーンが仕掛けた“小さな大改革”

 

そして今回の企業さん。

9月のご支援時に原価率を今の28%から27%へ1%改善するのを目標にして実現。

目標が決まれば具体的な行動策が見えてきます。

■原価率の内訳

居酒屋の原価率で見るときに大切なのが、フードとドリンクのバランスですよね。

従来だとドリンクの原価率は20%台前半。これもあって、原価率の高騰の要因はフードではなくドリンクが売れていないから。

このようなケースも多々あります。値上げなんてせずともドリンクが出れば原価率が改善するというやつですね。

ただこちらの場合は少し違ったケース。

元々ドリンクの原価率は23%だったのが各種値上げによって25%。

本来であれば値上げしたいのですが、ドリンクはフード以上にチキンレース。

どうしてもビール、ハイボール、サワー、ソフトドリンクには相場があります。

他社も価格を上げない状況かつ、今はご支援先の方が少し高いポジション。

そのため、ドリンクは一旦変更しない。このような決定になりました。

この段階で売上構成比率としては、

ドリンク:40%
フード :60%

このような状態でした。

■交差原価率で見る

こちらの原価率は最新で27%。詳細で見ると下記になります。

フード :17.00%=原価率28.33%×構成比率60.00%
ドリンク:10.00%=原価率25.00%×構成比率40.00%
合計  :27.00%

では元々原価率28%だった時はどうなのでしょう?
それがーーー(『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2025年11月10日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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関西学院大学卒業後、新卒で船井総研に入社。当時史上最年少にてフード部のマネージャー職へ。その後事業承継と起業を行い、 京都にて外食・中食業態を複数経営しつつ、多くの企業をサポート。事業規模は年商2,000万~1兆円企業まで幅広いです。外食/フードデリバリーが専門領域なので、それについての情報を書いています。

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