営業や接客では、最初の一言が“お客様の心を開くか閉ざすか”を決める重要な要素になる。
営業スタッフが発する第一声が“明るく、さわやか”といった感じであれば、お客様は安心し心を開きやすい。
しかし内容がネガティブでは意味がない。
少し前のこと。
紹介で営業スタッフとお会いした。感じの良さそうな人だった。
しかし第一声で「今日はあいにくの雨ですね」と言ってきた。
雨という事実をネガティブに捉える。その瞬間、ちょっとテンションが下がった。
そうではなく「この雨で少し乾燥が和らぎましたね」と言ってくれたらどうだろう?
その瞬間に「この人はポジティブだな」と好印象を持っただろう。
同じ雨でも良い方向に変換する。これだけで印象はガラッと変わるもの。
第一印象というのは「視覚 → 聴覚 → 言葉」の順で形成される。
1 清潔感のある身だしなみ・姿勢
2 明るい声のトーン
3 ポジティブな第一声
この三つがそろえば、相手はあなたに対して「この人と話してみたい」と思う。
しかしどれか一つ欠けると弱くなる。
・見た目が良くても、第一声がネガティブなら台無し
・声が明るくても、身だしなみに気遣いがなければ敬遠される
だからこそ外見で好印象を与え、声と内容で心をつかむ。これを心掛けて欲しい。
第一声について多くの営業スタッフは重要性に気が付いていない。
例えば、
「ご無沙汰しております」
「本日はお時間をいただきありがとうございます」
といった感じ。
悪くはないが印象には残らない。ちょっとした一言で印象はガラッと変わる。
知人の営業スタッフとお会いした時のこと、開口一番「またお会いできて嬉しいです。前回のルーティーンの話、最高でした」と言ってきた。
この一言で「覚えていてくれたんだ。嬉しいな」といい気分になった。
たった一言で相手の気持ちは変わる。人は関心を向けられた時に心が動くものだ。
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