政府の指導すら無視。重大事態いじめ20年以上隠ぺいも「解決済み」のウソで文科省を混乱させた神戸市教委の異常体質

 

被害側からの提訴を想定し「偽証拠」までねつ造

もう一度書く。

以下に記す事項は、全て第三者委員会の調査により明らかになった事実であり、審議に関する明確な証言や証拠があるものだ。

  1. 被害者側には「いじめである、恐喝である」と説明していたが、加害者側には「いじめではない、恐喝ではない」と説明を行い、加害側がいじめを認めないように裏工作を行っていた。
  2. いじめや恐喝の事実を把握していたにもかかわらず、公式には確認できないとして、いじめを黙認、放置した。
  3. いじめ被害から逃げるために、被害側は転校を申し入れたが、いじめを隠ぺいするために転校を妨害した。
  4. 被害側は加害者やその保護者らに虚偽の噂を流されていた。被害側は校長に調査と指導を求めたが、実際に風評被害を生徒指導係の教諭から校長は報告を受けていたにもかかわらず、「そのような噂は全くない」と虚偽説明をして、名誉回復をしようとはしなかった。
  5. 学校長は市教委に「いじめがあった、恐喝があった」と公文書として報告書を提出していたが、市教委はそのような報告は受けていないとして、いじめの存在を否定していた。
  6. 市教委は被害側がモンスターペアレンツであるかのような印象を与え、「被害者当事者からの聞き取りができなかった」などと事実無根のねつ造理由を列挙して、いじめは確認できなかったと裁判所に虚偽の報告書を提出した。
  7. 6と同様に市議会でも、虚偽答弁を繰り返し行った。
  8. 市教委と学校の隠ぺい工作実態調査を求める議会陳情に対し、この調査に賛成する議員のところへ虚偽説明に回り、否決するように働きかけた。
  9. いじめの事実を示す重要な証拠を「不存在」として15年間も隠し続けてきた。
  10. 被害側に提訴されることを想定して、偽証拠をねつ造していた。
  11. いじめではないとするために、作為的なアンケート調査をおこなったり、作文を書かせるなどしていた。(ねつ造の手段の1つ)
  12. 神戸市教委は不祥事の再発防止を表面的な目的として、教育委員会内に「監理室」を独立した部署として新設したが、内情は市議会でも批判をかわすための不当な調査結果を出したり、本件の第三者委員会の調査の妨げになるような報告書を作成していた。

さて、調査報告書を見ればまだまだあるが、これを読む読者の皆様も、もう腹いっぱいだろう。書いている私もお腹いっぱいだ。休憩を挟まなければ、精神的にきつくなってしまう。

隠ぺい工作、証拠のねつ造、公文書の隠匿など様々な犯罪行為に手を染めつつ、これが追及されないように新設部署を作ったり、市議会への工作活動等を行い続けているというのが、異常都市、神戸市の現状なのだ。

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