掃除機をどこで買うか?
多くは家電量販店や通販サイトとなりますが、昨今では新たな購入ストーリーが生まれました。「家具といっしょに買う」です。
家具やインテリアの大手チェーンストア「ニトリ」は、家電にも注力。家具から家電まで、生活の必需品が1店舗で揃うというノンストップな居住の提案を打ち出しています。たとえば「掃除機」も今やニトリで買えるのです。
でも、ニトリの家電って、ちゃんと使えるのだろうか?
家電メーカーではないので、ちょっと疑問も残りますよね。そこで今回はニトリの「紙パック式 コードレス スティッククリーナー(MA301SK)」を借りて自宅で使ってみました。
■ニトリの紙パック式 コードレス スティッククリーナーはこんな人におすすめ
・家具と一緒にまとめて生活を整えたい人
・こまめ掃除が続かなかった人
・ゴミ捨てやフィルター掃除から解放されたい人
まず「軽い」。片手で持てるフットワークの良さが光る

掃除機を手に取った瞬間、「あ、軽いな」と感じました。
スペックでの本体重量は約1.1kg。数字だけ見るとピンとこないかもしれませんが、身近なものでは、大きめのペットボトルレベルですね。改めて最近の掃除機の軽量化には驚かされます。
そして、この軽さが何に効くかというと、掃除の初動。
たとえば、脱衣所に落ちた髪の毛、食卓の下の食べこぼし、クローゼットの綿埃など、日常の中で無限にある数秒で終わる掃除に対して、「さっさとキレイにしておこう」という気持ちにさせてくれます。軽さはやはり正義です。

ヘッドの取り回しも素直。
ソファの下や家具の脚まわり、階段など、細かく動かしたい場所や狭い場所へもスルリと入り込んでくれます。結果として、「ここは後でいいや」とスルーしていた場所にも自然と手が伸びました。気軽さが行動量を増やしてくれる感覚ですね。

仕事部屋の掃除で一番良い変化が、デスク下掃除を毎日行うようになったこと。
「まぁ、あとで良いか」の繰り返しで、気がつけばホコリやチリだらけの不衛生地帯となっていた魔窟が、1分間のデスク周りちょい掃除として、毎朝のルーティン化されました。
結果、気持ちよく仕事に向かえています。
回転ブラシ+LEDで、床掃除はわりと頼れる

吸引力は、「一般家庭なら必要十分」レベルだと感じました。
ヘッドは軽量ながらも回転ブラシ(パワーブラシ)が入っているので、しっかりと床のゴミをかき集めてくれます。

ゴミを見やすくする効果のある緑色LEDライトが付いているのも今どきの仕様ですね。暗がりでも部屋の照明をつけずに、掃除に挑めるのが気が利いています。
連続使用時間の目安は、標準で約30分、強で約12分。
戸建てを隅々まで掃除しようとなると、時間が足りませんが、ワンルームや2〜3部屋の賃貸では十分な稼働時間ですし、日常のこまめ掃除には十分。ロボット掃除機のお供や、「気になったらすぐ」の運用にマッチしています。
必要な装備がフルで揃った、暮らしのスターターセット

素晴らしい点はまだあります、付属品の多さは手放しで評価したいポイント。
・ソファや布団:ミニパワーブラシ
・棚の上や網戸:2Wayハンディブラシ
・巾木・壁際:スイープブラシ
・狭いすき間:2Wayすき間ノズル
・届きにくい場所:フレキシブルホース
・置くだけで充電:充電スタンド
など実に多彩。買い足すものが少なくて済むのは純粋にラクですし、充電スタンドですぐ手が届く場所に置ける(常に充電されている)のも、部屋のクリーンレベルアップにつながりますね。

個人的に感動したのが、スタンド背面のフック。
フレキシブルホースをスタンドに置いた時に、引っ掛けられるようになっているので、ホースがだらりと床に転がらないのです。
本当にささやかな気遣い。しかし、この小さな優しさが確実に私の心に刺さりました。
紙パック式は「後処理がラク」。面倒事を課金で回避

ゴミが溜まったらポイして交換。やはり紙パックは楽ですね。
サイクロン式のランニングコストがかからないという点は確かに魅力的ですが、フィルター掃除が不要で、捨てる時にゴミが巻き上がらない、ゴミが外から見えない。
…と、いったサイクロン式でありがちな「吸うのは爽快、捨てるのは憂鬱」問題が起きにくいのが紙パックのメリット。最近の掃除機で紙パック式が再評価されている理由も頷けます。
手間と時間への課金であることには違いないのですが、交換用紙パックは5枚で599円という価格感で、1枚で2カ月もつとしています。2ヶ月で約120円の課金で済むと考えると、「紙パック=高い」の先入観を少し崩してくれました。
完璧な掃除機ではない、見えてきた課題

ここまでメリットを中心に使用感を伝えてきましたが、今一歩と感じたポイントもいくつかあります。
まずはヘッド。スティック型掃除機に緑色LED(当時は緑色レーザー)をいち早く搭載したDysonの掃除機は、LEDライトを床すれすれの低い位置から横方向に照射することで、ホコリを立体的に見えるようにしています。しかし、こちらはLEDの位置がヘッドの先端、上から床を照らすような角度です。
確かに床は明るく、大きめのホコリは捉えやすくなるのですが、Dysonのそれのように普段見えない微細なホコリを炙り出すほどの効果は感じられませんでした。

もうひとつ注意。毛足の長いラグだと、回転ブラシが巻き込んで止まることがありました。ラグ中心の家は、ここは要注意です。

全体重量は軽い。だからこそ惜しいのがグリップの構造です。
グリップがボディと同じくサラサラした素材で、握ったときに引っかかりがありません。ヘッドも軽量なので、下へ向かう力の分散も起こらないため、手のすぐ下にある本体の荷重に振り回される感覚がありました。
結果として、しっかり握ろうとして手首に余計な力が入ってしまいます。
実際、2部屋をこまめに掃除したら手首に疲労を感じてしまいました。重さの問題じゃなく、握りの問題、人間工学的な設計の課題ですね。
ニトリで暮らしを整える流れで、掃除も一緒に整えるならアリ

1ヶ月弱じっくりと使ってみて感じたのが、ニトリの「紙パック式 コードレス スティッククリーナー(MA301SK)」は、スペックで殴るタイプではなく、掃除が続く仕組みで勝つ掃除機といった印象。
フットワークの軽さで出動が速かったり、掃除の後処理で楽させてくれたりと、掃除にかかる不安ごと、生活の「掃除ハードル」をちゃんと下げてくれています。
ニトリで家具といっしょに揃えられるうえ、必要な装備がフルで揃っているので、買ったその日から、暮らしの中での活躍をイメージさせてくれるのも好印象。あれこれ悩むこと無く、住環境を整えるための導線が揃っているのは、この掃除機ならではのメリットですね。
だからこそ、グリップのホールド感だけは惜しい…。
ただし、ここは人によってアリかナシか分かれるところだと思うので、まずはニトリへ。家具・寝具を選ぶついでに、実物を握ってみてください。
Source: 楽天市場
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