【そこからの改善】
そんなわけで、私は個人的に、「仕入れること」「在庫すること」「長い売掛金」がトラウマのようになってしまいました。
加えて、我が家はだいぶ前から車やFAX機などをよくリースで契約しており、この支払いも大変苦しい思いをしたので、ローンやリースにも軽いトラウマのようなものを感じていました。
その結果、以下のような思い切った方向転換を試みました。
1.輸入で苦しんだので、輸入と逆のこと、つまり、輸出もやる。
2.輸入で利益を出し、輸出で資金繰りを改善する。
3.在庫は必要最低限に。
4.買掛金支払いサイトを1か月長くしてもらうよう交渉。
5.その他、運転資金のかからない体質を徹底。
6.ローンやリースは組まない。
どういう事かというと、
1.輸出は輸入と比べると、代金回収が早い傾向があります。いや、それどころか、海を隔てた相手にモノを売るわけなので、「前金でください」と要求することもできます。私の場合、前金で日本のモノを売りました。あえて薄利で。これにより、資金繰りが劇的に楽になってきました。
2.輸入はそこそこの利益率をキープできましたが、やればやるほど運転資金(在庫や売掛金)に圧し潰されそうになるので、あえて輸入部門を減らし気味にし、輸出と輸入のバランスを意識しました。金融に頼らず資金繰りを回していくために。
3と4は、海外の仕入先との交渉によります。
5と6は本当に徹底しました。たとえば、当時はFAXの時代でしたが、FAXの複合機は中古のものをオークションで買い、もちろん保守契約など結ばず、故障した際にはスポットで出張修理してくれる業者さんを見つけました。車もローンやリースをせず、買い替えの際にはオークションや個人売買で中古を買い、故障すればできるだけ自分で直し、直せない場合は街の修理屋さんに依頼し、また車検のときは自分で陸運局へ持ち込みました。これでかなり維持費が削減できました。(意外にも時間や労力はさほど奪われませんでした)
私は金融による資金繰りを否定するつもりはありません。
ただ、何らかの事情で、金融による資金繰りが突然できなくなる場合がありますから、不測の事態に備えるという意味でも、金融に依存しない資金繰りを再考する必要はあると思います。また、純粋に経営という観点でも、営業活動によるCFを上げ、財務活動によるCFに依存せず資金繰りを回していくことは、非常に健全な考え方であるとも考えます。
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