クーリング・オフでは守れない? 悪質商法ジャーナリストが明かす、今も「催眠商法」がなくならない理由

 

どのように催眠商法の手口は巧妙になったのか

押し売りのような、強引な売り方であれば、被害に気付きやすいのですが、催眠商法では「喜んで買った」と思わせるようにしていますので、被害に気付かない方が多くいます。

催眠商法の業者もその辺りはわかっており、堂々と「クーリング・オフ」があることを話します。なぜなら、それをできないことがわかっているからです。

以前の催眠商法では、布団や着物などを売っていました。この時、気分を盛り上げて、その場で商品を売りつけることが多くありました。
しかし最近の催眠商法では、来場者らに安い商品を提供しながら、何度も通ってもらうように仕向けます。その結果、多くの高齢者はリピーターとなり、高額商品を購入させられます。

こうなると、何度も会場に通わせることで、無条件での解約ができる8日間など、あっという間に過ぎてしまうことになります。

この期間でのクーリング・オフは、催眠商法において身を守る手段として、十分な効果はありません。マルチ商法では20日以内ですが、催眠商法ではもっと長く、2か月以上にしなければならないと思っています。

被害を防ぐためには、周りの人たちが気づくことが大事になります。

今の催眠商法では、健康食品の販売が主流になっています。

布団などであれば気づきやすいですが、健康食品となると、それが催眠商法で買ったものか、通信販売で買ったものかが、判然とせず、周りの人たちも被害に気づきにくくなります。

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悪徳業者などへの潜入取材した数は100ヶ所以上。数々の現場経験と被害者への聞き取り取材から、詐欺・悪質商法に詳しいジャーナリストとして一線で活動し、多数のテレビ・ラジオに出演している。現在はヤフーニュースのオーサ・公式コメンテーターとして、コメントやニュース記事を執筆中。消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」(2017年~18年)の委員も務めた。雑誌「ダカーポ」にて、悪徳商法に誘われたらついていく連載を担当。それをまとめた著書「キャッチセールス潜入ルポ~ついていったらこうなった」(彩図社)はフジテレビで番組化され、ゴールデン枠の特番で第8弾まで放送された。新刊11月予定「信じてみたら、ダマされる。~元統一教会信者だから書けたマインドコントロールの手口」(清談社清談社Publico)

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【著者】 多田文明 【月額】 ¥330/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎月 14日・28日

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