なぜ日本代表は敗れたのか?WBCに見る「減点主義」の限界

 

「ネガティブな動機付け」

これに対して、多くの日本人選手(大谷さんのような例外を除いて)や監督、コーチらにとって、この試合は勝って「当たり前」のものになっていました。

何とか日本中のファンの「期待」に応えなければ!

しかし、これは、「期待に応えられなかったらどうしよう」という「恐怖」にもつながってしまうのです。

ファンの皆さんを「がっかりさせたくない」から頑張る、というのは、「マイナスの結果」を出さないように努力するという「守り」の精神状態です。

心理学的には「ネガティブ」に動機付けられた状態ということになります。

「ネガティブ」ということは「減点評価」に怯えている状態をも意味します。

こうした「ネガティブな動機付け」がチームに蔓延してしまうと、ちゃんと打てれば「当たり前」、三振を取れれば「期待通り」、何もプラスされません。

皆が「失敗」を恐れてびくびくしていますから、大胆なチャレンジや実力以上の好プレイなどが飛び出す可能性は低くなります。

「ベネズエラ」の「良い所を見せてやる」といった「攻め」の姿勢とは真逆です。

失敗したくないので、無意識に余計なこと?はやらなくなるのです。

こうして、姿勢が「守り」に入ってしまえば、試合には勝てません。

監督や日本選手一部の顔を見ていると、こちらまで辛くなりました。

「ムードメーカー」の真逆と言えばお分かりいただけるでしょう。

笑顔がありません。悔しさで怒り出すわけでもありません。

不発に終わった自分の打席に首をひねる反省の表情?は能面のようでした。

それは、周囲からの「期待」がプレッシャーとなり、それに押しつぶされる「優等生」の苦悩そのものです。

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