「指導者の力」
これに対して、「また三振したらどうしよう」とおどおどしている「プレッシャーによるスランプ状態」の選手には「攻め」の姿勢も「積極性」もありません。
彼にこの先の展望や目標があるのでしょうか?
もし大谷選手並みの野望を持っていれば、このWBCの試合という大舞台に立っていることの「意味」も分かっているでしょうし、自分がどう振る舞うべきか、とっくに決心がついているはずです。
まかり間違っても、「自分はプレッシャーに弱くて・・・」などという言い訳は思いつかないでしょう。だって、良いところを見せる絶好の「チャンス」なんですから。
このあたりの問題を解決するために、監督やコーチも含め、広い意味での「指導者」がいるのです。
選手の一人一人がどんな「野望」や「夢」「目標」を持っているのかを知ること、それらの目標と日々の練習をどのように結び付けるのかという戦略を立てること、日頃からこうした人生の「道」について選手と共に語り合っていること、これらはいずれも指導者の果たすべき大切な役割です。
それが難しいなら、せめて「指導者自身」が自分なりの「大きな夢」を語るべきです。
WBCの晴れ舞台で、並み居る強豪に一泡吹かせるために、どんな「秘策」を準備しているのか、選手たちの眼を輝かせるような「攻め」の戦略を披露できないなら、指導者を辞退するべきです。
覇気の無い仏頂面で常識的な采配しか振るえないなら、監督を引き受けてはいけません。
仮に、亡くなった長嶋茂雄元監督のようなカリスマ的なリーダーがいれば、目標を見失っていた選手たちも、彼に「ついて行った」はずです。
「アメリカで長嶋監督を胴上げしたい」という目標は選手の心に灯を灯し、充分に「ポジティブな動機付け」になり得るからです。
「失敗無くして成功無し」
「失敗」の少ない人生よりも「成功」の多い人生の方が楽しいと相場は決まっています。
そして、成功者はこの「秘密」を語りたがらないのですが、「成功」するためには、実はたくさんの「失敗」が欠かせないのです。
「恥」や「冷や汗」だって、いっぱいかいているはずです。
なぜなら、「挑戦」の無いところに「成功」はないからです。
「失敗無くして成功無し」この言葉の深意を、もう一度かみしめましょう。
必ずや、「侍ジャパン」は今回の「失敗」から多くの「教訓」を学び取り、新たな挑戦に向かって準備を開始するものと信じています。
そして、若い人たちが「失敗を恐れず」常に「新たな挑戦」を試みるための環境をどう整えるのか、彼らをどう支えるのか、これは、私たち「年上世代」が本気で取り組むべき課題です。
これは、学校の先生に任せておけば良いという問題ではありません。
若者たちは、私たちの背中を見ています。
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