デザインのイロハを初心者にもわかりやすく教えてくれる、人気のメルマガ『プロが教える「美大いらずのデザイン講座」』。最新号では、デザイナーなら毎日使うPCソフト「Photoshop」に関する“超基礎知識”を紹介しています。
デザイナー志望なら知っておきたい「Photoshop」の基本
どうもkeloです。如何お過ごしでしょうか?
今日は「Photoshop」というソフトについて、書かせてもらいます。
「Photoshop」とはAdobeシステムズから販売されている「ビットマップ画像編集ソフト」です。
画像編集をメインに、イラストから印刷・web制作まで幅広くカバーしていますので、読者の皆様も、実際に使われている方は多いのではないでしょうか?
かくいう僕も1年365日、自分のデザインワークにおいて、「Photoshop」を使わない日はほとんどありません。
それにも関わらず、このメルマガで「Photoshop」をテーマに、単独で書かせてもらった事はないかと思います。
どうしてもソフトについて書かせてもらうと、「使い方」をある程度説明せざるをえなくなり、なかなか文章だけのメルマガだと、わかりづらいかな~と敬遠していたわけです。
ただ「Photoshop」というソフトは、毎回のバージョンアップで、ただの「ビットマップ画像編集ソフト」とは言えない程、強力になってきてますので、さわりだけでも書かせてもらい、現役の方々はまあ確認というか、おさらいがてら読んでもらえればと思います。
また、これからデザインを仕事としたい! と思ってる方々は、「Photoshop」についての基本的なこと、何が出来るのか? どんな場合に使われるか? 基本的な機能だけでも、何となく理解してもらえたらとても嬉しいです。
まあ、デザイナーを志す人間として「知りませんでした」では済まされないソフトですので^^。
「Photoshop」と「Illustrator」の違いとは?
「Photoshop」の利用にあたっては、ライセンス契約をおこないます。
学割や法人契約、年間契約で料金体系は変わってきます。Adobeの他のソフトとセットになったプランなどありますので、個人で購入する場合は自分に適したプランを選んで、契約をするようにしましょう。(価格についてはそれなりにします)
グラフィックソフトの代表格としては、「Photoshop」の他には「Illustrator」というこれも有名なソフトが有りますね。(こちらもAdobeから発売されているグラフィックソフトです)
この2つのソフトの一番大きな違いとは何か? わかりやすく言えば扱っている画像の種類が違います。
「Photoshop」はビットマップ画像と呼ばれる、ドット絵のような小さな四角形の集まりで画像を表現します。
点描画をイメージするとわかりやすいかもしれません。ラスタデータとも呼ばれ、写真や絵などグラデーションが多用される、複雑なビジュアルを表現するのに適しています。
写真画像を拡大していくと、それがドットの集まりで構成されていることがわかります。(液晶TVのモニタの絵を近くで見ていくとよくわかります。)
注意しないといけないのは、ビットマップ画像は拡大・縮小することで劣化するということで、その性質は忘れずに作業をしていかなければなりません。
対して「Illustrator」で扱うのはベクター画像で、点座標や線の方程式で画像を表現します。
拡大しても粗くなることはありませんので、ロゴマーク作成などに適しています。(ロゴマークデータ等が必ずベクター画像で保管されているのは拡大縮小で劣化しない為です)
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