世界中で話題となった、大坂なおみ選手の全米OPテニス優勝。日本帰国後の大坂選手のインタビューで注目された、良き「コーチング」とは一体どんなものなのでしょうか。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者でマンション管理士の廣田信子さんは、自身の経験から、社会人生活を充実させる上で役立つヒントとなる「セルフコーチング」の効果的方法を解説し、日々のコーチングの重要性について解説しています。
大坂なおみ効果で「セルフコーチング」を
こんにちは! 廣田信子です。
大坂なおみ選手の帰国に沸きましたね。ほんとうに、魅力的なインタビューです。
大坂選手の躍進で、コーチの存在や、コーチングが注目されています。コーチングを学んできた私としては、すごくうれしいです。
人は、怒り、不安、恐れ、嫉妬等のマイナスの感情が沸き上がってくるのを止められないのです。だから、それを安心して吐き出すことができる場が必要なのです。どんな感情を持つ自分も必ず丸ごと受け止めてくれると信じられる存在が必要なのです。でも、なかなかその場がないのです。親がそうだと信じられる人は幸せですが、親も人間なので、なかなか自然にそうはいきません。
その安全な場、信じられる存在になることが、コーチのまず一番目の役割です。そのためには信頼関係を築かなければなりません。コーチはプロですから、全力でその関係づくりをします。
安心してマイナスの感情を吐き出すことで、初めて、ポジティブな思考ができるようになります。ポジティブというと、どんな時でも明るく、イケイケで元気で楽観的…そんなイメージがありませんか? でも、そんなことは不自然です。本気で何かを成し遂げたいと思ったとき、ネガティブな感情がまったく生まれない…なんてことはないのです。
ポジティブとは、マイナスの感情をできるだけ早く昇華して、状況をよい方向にもっていくためにどうしたらいいか建設的な思考ができる状態になること…そんな風に私は思っています。
で、そのためには、よい方向にもっていけるための「種」を自分の中にたくさん持っていることが必要なのです。その「種」がなければ、結果が出るはずがないのです。その「種」が、これまで自分が積み重ねてきた練習量だったり、過去の成功体験だったり、自分を支えてくれるたくさんの人の存在だったり、するのだと思います。コーチは、その「種」をつくることの大切さを、本人が自覚し、自らそれに取り組めるように導きます。
まわりの人の応援は大事な「種」なので、そのために必要なインタビューの受け方、普段の振る舞い等にも自覚を持つようになります。すべては、自分の目標達成のために必要なことと自覚したらそれを「する」という選択肢しかなくなってくるのです。だから、苦手のこともつらくなくなるのです。
この考え方は、自分の生き方にも応用できます。自分で自分をコーチングする…「セルフコーチング」を取り入れてみませんか?