メンタルヘルスの問題を抱える社員が増えている現代社会ですが、「職場結合性うつ」と呼ばれる新しいうつ病が報告されています。今回の無料メルマガ『新米社労士ドタバタ日記 奮闘編』では、このタイプについて詳しく紹介するとともに、ストレス対処のために推奨されること、逆にやってはいけないこと等を記しています。
職場結合性うつと快適睡眠
職業上のストレス要因(職場環境や人間関係)は、ストレス反応を引き起し、その状態が継続すると疾患につながる。ひとは、そのストレス対処のために意識的、無意識的にも様々な行動をしている。その行動のことをコーピングというらしい。
大塚 「日々のストレスの対処のためにひとが取る行動のことをコーピングっていうのよ」
新米 「コーピング、聞いたことありますー」
E子 「コーピングには、ストレス反応にアプローチする方法である情動焦点型コーピングとストレッサーそのものにアプローチする方法である問題焦点型コーピングがあるのよ」
深田GL 「コーピングを行うことにより、ストレス反応の発生を抑えたり、ストレッサーを取り除いたりする働きが高まるんだよ…」
新米 「ストレッサーって…」
大塚 「もう忘れちゃった?ストレッサーって、ストレスの原因のことよ」
新米 「あっ、そうでした。てへっ」
E子 「情動焦点型コーピングっていうのは、不安定な心身の状態を安定させるために行う対処方法よ。たとえば、趣味やスポーツでリラックスする、家族や友人と食事を楽しむのもいいわね」
大塚 「スポーツかぁ。ウォーキングやジョギングなんかも良いですね」
深田GL 「でも、何をおいても、休養が一番大事だよね…」
E子 「休養の中でも特に大事なのは、睡眠よね!睡眠の主な働きは、自律神経系、免疫系、内分泌系の3つにおいて、人間の命を維持するために必要なメカニズムを起動させること。脳の疲労をとって、短期記憶を整理して長期記憶に定着するメカニズムも作動する」
大塚 「なんか、難しいけど、睡眠障害や睡眠不足は、仕事の能率低下、情緒不安定、心臓疾患など、心理面、身体面、行動面全てに大きな影響を与えますね」
新米 「職場で、労災事故につながったり、交通事故につながったりすることもありますよね」
深田GL 「他にも糖尿病や高血圧、心臓疾患、脳血管疾患などの生活習慣病やメンタル不調に陥ることにもなるね…」
E子 「日本人は、5人に1人が睡眠になんらかの問題を抱えていると言われているそうよ。ひとは、日中仕事などの活動を行っている間は、自律神経のうち『交感神経』が優位で、ゆったりしているときは、『副交感神経』が優位になるわ。睡眠も『副交感神経』が優位になっている間。新陳代謝や老廃物の排出、消化などが行われることで、疲労も回復される。最近は、副交感神経への切り替えができない状態になり、『職場結合うつ』と呼ばれる新しいうつになる人が出てきているそうね」
深田GL 「睡眠不足の人ほど、脳血流量が低下して、『疲れているのに、脳のブレーキが効かず、休みたくても休めない』症状が出現すると言われているね」
新米 「へー、そうなんですか。困りますね」