昨日までバリバリ働いてた人が突然、自殺。職場結合性うつの怖さ

 

E子 「『職場結合うつ』が怖いのは、強い焦燥感に陥り、目的が達成できないと、危機的な状態に陥るという強い不安感を感じること。睡眠をとろうとしても、上司やクライエントに叱責される夢などを頻繁に見るようになって、目が覚めて眠れなくなる、焦燥感を紛らわすためにお酒に走る自殺や自傷行為をしてしまう。昨日までバリバリ働いていた人が突然、死を選んだように見えるの」

新米 「うーーん、自殺までいってしまうんですか」

E子 「『ある日突然』といった事例が増えているそうよ」

新米 「『ある日突然』だなんて…!!」

大塚 「長時間労働が当たり前になり、睡眠時間が確保できない職場では、誰もが『職場結合うつ』になる可能性があるという警報を鳴らしている医師がいるって、聞いたことがあります」

深田GL 「快適な睡眠をとるための秘訣やタブーを知っておくと良いよ」

E子 「そうね。タブーは、わりと知られているわね。たとえば、ニコチンに覚醒作用があるタバコ、カフェインの多いコーヒー・紅茶などは就寝前34時間は避ける空腹もだし、逆に就寝直前にボリュームのあるものも避ける寝る前のアルコールも徐々に眠れなくなり、依存症にもなるしパス。そして、最近特に言われるのはパソコンやゲームやスマホね」

新米 「ブルーライトがダメなんですよね。脳が覚醒してしまうんですか」

深田GL 「そうらしいね。それらは、快適睡眠の5つのタブーって言われているんだよ。じゃ、逆に快適睡眠の秘訣もあげてみよーか」

新米 「ボクは寝る前、好きな音楽聴きながら寝ます」

大塚 「寝る前にじゃかじゃか大きな音立てて聴いてないでしょうね」

新米 「大塚トレーナーと違ってボクはロッカーじゃないですよ!」

大塚 「私は、元気の出る音楽が好きだけど、一般的には静かな音楽や自然音のCDが良いそうね。就寝前30分から1時間前くらいのぬるめの長風呂も入眠メカニズムがONになるそうだからいいんですよね」

新米 「湯たんぽやカイロなどを腋の下や太ももにあてるなど、身体を温めるのも良いんですよね」

E子 「そう。でも、寝る直前にお風呂にはいらない方が良いのは、この前、TVでも見たけど、ホントは寝る時間って足は冷めている方が眠れるんだってね」

新米 「へぇ~!じゃぁ、アンカやコタツは良くないってことですか?」

E子 「温かくても眠れる人はいいけど、不眠症の人は足を温めるのをやめると寝やすくなるそうよ」

新米 「そうなんですか~」

深田GL 「他には、寝る前の考え事は先送りする就寝直前のいつものルーチン行動をつくるアロマを活用するなどが良いそうだね」

大塚 「アロマは良いですねー。ラベンダーやローマンカモミール、ローズウッドがリラックスできるそうですよ」

新米 「アロマか…いっぺんチャレンジしてみようかな?」

■職場結合性うつとは?

 

  • 睡眠障害:ただでさえ少ない睡眠時間であるのに仕事に関連した不快な夢のため、中途覚醒してしまう
  • 不安:課された仕事を達成できないと「大変なことが起きる」と強い不安・焦燥感を感じる。時にヒステリーを思わせる遁走やパニック発作。しばしば不安解消のため、アルコール量が増える傾向にある
  • 病識の欠如:自分が病気だと思わず、受診を拒否
  • 突如、自殺に至る:前日までバリバリしていたのに、小さな挫折経験で突如、自殺に至る(飛び込む、飛び降りる)
  • 病前性格は、必ずしも几帳面・他者配慮的というわけではない。(その点が従来型の古典的うつとは違う)

(メンタルヘルスリスクマネジャー養成講座テキストから)

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【著者】 イケダ労務管理事務所 【発行周期】 週刊

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