部下のプレゼンの最中ついついチャチャを入れすぎ、気づけば参加者が揃ってうんざり顔…、などという経験、少なくないと思われます。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、会議を仕切る立場の人が知っておくべき「グデグデ状態から脱却できる魔法の一言」を紹介しています。
会議を仕切り直す一言 What am I missing?と訊けるか
会議って日本の場合、上位職位者が仕切ることが多いですよね。最初は進行役がいて、シナリオ通りに進んで行くのに、誰かのプレゼンの途中で、
▼ そのデータってどこから引っ張って来たの?
▼ それって前提が間違ってるんじゃないの?
▼ そこをもう少し細かく教えてよ
▼ なんでその話が後回しになってるわけ?
▼ そこはお客さんは何て言ってるのよ?
みたいな感じでチャチャを入れる人がいるわけです。その人がその会議での上位職位者の場合、無視出来ませんし、本人も自分がこの中で一番エライって自覚しているから、進行を止めるようなことを言い出すわけです。
これ、周りの人にはドン引きな感じになるんですけど、その会議が上位職位者に承認をもらわなきゃならないような話だと、振り回されているのが分かっていても、相手にしなきゃならないんですね。
私は状況によっては、
● ご質問は最後に受けますから、まずは聞いて下さい
くらいのことを言ってしまう(だから一部の上司からはウケが悪い)のですが、これが言える人は中々いないですよね。
その結果、当初の目論見とは見当違いの方に話が脱線して、用意した資料が全部パーになったりするわけです。
この状況は日系企業でも外資でも同じです。結局人の問題ですからね。もちろん外国人が上司でもそういうことは良くあります。
ところが、外国人が上司の場合に限ってなんですが、こうやって会議をグチャグチャにかき回した後、最後の最後に、
● What am I missing?
って訊いてくる人がいるんです。これは「私は何を失っていますか?」ではニュアンスとして伝わりません。意訳するとしたら、
▼ 何か他に議論し忘れていることってある?
▼ 何かオレが間違ってることってある?
という意味でして、つまりかき回してしまった状況を元に戻しながら、他の人の意見を聞く姿勢を見せ、会議で本来ゲットしたかったモノを再確認する狙いがあるわけです。
これを言ってもらえると、
● そもそも今日の会議は○○が目的でしたよね
と元に戻して仕切り直しが出来るんです。
これはあなたが上位職位者で、会議を引っ繰り返してしまった時にも有効です。これを言った途端に、ウンザリ顔だった部下たちが、
● じゃもう一度仕切り直せるのね
という顔になりますから。
会議って参加している人が、出来るだけ偏りなく意見を言えるのが良い状況でして、一人がベラベラとしゃべり続けて、残りの人がメモを取っているだけというのは最悪なんですよ。それなら動画で配信した方が、会議スペースがムダになりませんよね。
ところが会議って、上位職位者がマウントをしがちなんですよね。もちろん上位の人が責任者なんだから、マウントするのは避けられないんですが、What am I missing? って一言が言えるかどうかで、会議の成果と、参加者の納得感が変わって来ると思うんですよね。
自分が上位者で会議を仕切る立場の人は、これを知っておいた方が良いと思いますよ。
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