「流行は繰り返す」とよく言われます。特にファッションや音楽、デザインなどで耳にするかもしれません。ある一定周期がくると、当時を知らない世代たちから見て「かっこいい」「かわいい」となるんだそうです。歴史は繰り返すのであれば、同じフィールドで活動する人にとって、その歴史を学ぶことにとても意味があると思いませんか?無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、その意義について詳しく解説。一つの知識が、説得力のある情報に変換できると説いています。
歴史は繰り返す「20年前の流行」
ファッションや音楽の世界の流行は、よく、「10年サイクル」とか「20年周期」という言葉で表現されることがあります。10年ごとに同じようなものが流行るとか、20年前に流行ったものが、今流行っているとか、そういう時に使う言葉です。つまりは、昔流行ったものが、今またリバイバルするということですね。
全てがそうだとは言い切れませんが、実際にそうした現象は何度も目にしてきました。1990年代にエアーマックスが大流行りして、スニーカーが一気にブーム化しましたが、それが、2010年代中期には、20年の時を経て、同じように大流行しましたよね。
男性が、シャツやTシャツの裾をズボンに入れる「タックイン」という着方も、90年代に流行った着方でしたが、これまた、同じように少し前からクラシック回帰として、流行り始めました。
音楽の世界でも、ハウスミュージックや、ダンスミュージックが再燃して、流行するなんてことも、近年目にしてきたはずです。
ということは、です。この流れを考えると、今から10年前や20年前の流行を学ぶこともまた、販売に活かせる情報になるのではないかということです。
ファッションの世界などは特に顕著ですが、「今流行っている」というだけの情報と、「今流行っているのは、こういうルーツがある」という情報とだと、その話の説得力に雲泥の差が出てきます。「この着方は今流行りですよ」という人と、「この着方は、実はこのくらいの時期に流行って、それが今風にアップデートされてるんです」という人とでは、情報そのものの価値が大きく変わりますよね。当然、それに伴って提案の内容も変わります。だから、以前に流行った情報を調べて、ルーツを探ってみると、また新たな接客に役立つ情報を得られるかもしれないのです。
ファッションや音楽の世界が、10年や20年周期だとしても、他の業界はわかりません。もしかすると、業界によっては、50年周期とか、100年周期レベルの場合もあるかもしれません。それでも、「歴史は繰り返す」の言葉通り、どこかにルーツがあるかもしれないのです。
そういう情報を探して学んでみると、提案やお客様への情報提供に変化があるのは間違いありません。ぜひ、自身の業界の昔の流行りを調べてみてください。
今日の質問です。
- 自身の業界では、流行は何年周期くらいだと言われていますか?
- 今流行っていることのルーツについて、調べてみましょう
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