「雑談」がとにかく苦手で、何をどう話していいかわからない…、といった悩みをお持ちの方も多いようです。そんな状況、なんとか改善できないものでしょうか。今回の無料メルマガ『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では心理カウンセラーの吉田こうじさんが、雑談をうまく進めるために意識するとよい「3つのポイント」を紹介しています。
「雑談が苦手」から抜け出す3つのポイント
初対面の人と話をする場面で、何を話題にしていいかわからなくて思考停止になってしまう…、そんな経験ってありませんか?あるいは、相手が初対面じゃなかったとしても、そんなに親しくない間柄だと何を話していいかわからないし、話題があったとしても長続きしない…、そんなふうに思っていて、雑談に対して苦手意識を持っている人って少なくありません。
かくいう僕自身も、小学生の頃から雑談にはすごく苦手意識を持っていました。でも、社会人になって色々と経験を積みながら、自分なりにあることを意識するようになってから、雑談することが苦じゃなくなったのです。では一体、何を意識するようにしたのでしょうか?意識しているポイントは3つあります。
- スタート地点とゴール(目的)
- テンポ(リズム)
- ステート
です。では個別にみてみましょう。
1.スタート地点とゴール
多くの場合、雑談ってなんとなく始まって、なんとなく終わっちゃいます。この「なんとなく」というのが、雑談をすごく難しくしていると考えてます。なので、自分なりの明確なスタート地点とゴールを設定することが大切です。
スタート地点というのは、いうまでもなく「話題を振ること」です。この話題で頭を悩ませている人って多いようですが、実は話題ってなんでもいいのです。天気についてでも交通渋滞についてでも何かのイベント情報でも、美味しいお店情報でもなんでもありなので、ここは頭を悩ませるところではありません。なんでもOKなので、とりあえず話を振ってみます。
大切なことはゴールを設定しておくことです。ゴールとは、「その人と雑談をすることで何を達成したいのか?」といった「雑談の目的」と言ってもいいでしょう。例えば、
- 相手のプライベートについて知りたい
- 自分のことをわかってもらいたい
- 顔見知りになりたい
- 何かを約束したい
などなど、自分なりの明確なゴールをセットしてから話題を振るんです。面白いことにゴールが明確になっているだけで、雑談に対するハードルがぐんと下がったように感じられるはずです。
2.テンポ(リズム)
私たちが話すテンポは人それぞれ違います。ゆっくりと話す人もいれば、早口の人もいます。ですが、ここで言っているテンポとは、早い遅いというスピードのことではなくて、「相手が反応してくれた言葉に対する合いの手」という意味です。
例えば、「今日は、昨日よりも随分冷え込みますねー」とあなたが言ったとき、相手が「そうですねー。鼻のあたりが痛くなりますねー」と反応したとします。そうしたら、テンポよく「そうそうほんと痛くなって困っちゃいますよねー」って、すかさず合いの手を入れるイメージです。これ伝わりますか?相手の発した言葉をそのまま利用しちゃうって感じです。
で、テンポよく相手の手を入れたら、すかさずあなたの設定したゴールに関する質問やら話題を「ところで…」と畳み掛けていけばいいのです。
3.ステート
ステートとは、一言で言うなら「気分(フィーリング)」のことです。相手の外見から感じるステートの1.5倍増しであなたのステートを雑談の最中、常に意識し続けながら会話するとかなり上手くいきます。
例えば、楽しい話題を振るつもりなのであれば、相手のステートよりも1.5倍大げさに楽しい立ち居振る舞いで話しかける。悩ましい話題なのであれば、相手のステートよりも1.5倍悩ましいステートを作ってから話しかけるみたいな感じです。
ということで、今回は雑談がうまくいく3つのポイントをお話ししました。特に最初の「スタート地点とゴール」が決まって、「テンポ」を保つことができれば、あとは自然に身を任せてもなんとかなるかと思います。雑談の機会があったら、この3つを意識してやってみてください。きっと、これまでとは違った雑談になると思いますよ。
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