和風に洋風、中華にエスニック…と、複数の国の食文化が「ミックス」され、あらゆる地域の料理を各家庭で作ってしまう日本。主婦のみなさんが世界中の料理を作ってしまうのですから、日本の家事レベルは本当に凄いですよね。そんな私たちのキッチンに必要なのは、一体どんなジャンルの食器になるのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、収納スペースまでをも考慮した「食器の選び方」を紹介しています。
和食器のススメ
さて、本日は和洋折衷のお話。
現代の日本の家事は、ハイスペックです。特に
- 料理
はハイスペックです。いや、海外事情を知っているわけじゃなくても、そう言えるのは日本人が家庭で
- 各国料理を作っているから
です。和食も中華も洋食も、エスニックも作ってしまいますよね。そんなスーパーシェフが各家庭にいるって、どういうことよ。って思いませんか。自国の料理が作れるだけで十分なんじゃないの?( ̄∇ ̄)
そんな日本の家庭に必要な食器は、なんでしょうか。デパートや雑貨屋さんには、ステキな食器がたくさん売っていますよね。それを目移りするままに買って行くと
- 膨大な収納スペースが必要に
なってしまいますよ( ̄∇ ̄) なので、どうしたって選ぶ基準が欲しいんです。
で、そもそも論ですが、洋食器の利点はなんでしょうか。これは
- 大きさに基準があること
これに
- 基づいて使い途が決まっていること
です。25センチ前後の大皿は、メインのおかずの盛り付けに、小ぶりのものは、パン皿に。カタチも大半が丸形、せいぜい四角とオーバル。カタチが決まっているため、収納時に重ねたりするのもラクなんです。
和食器の利点は
- 一器多用
です。用は、汎用性が高いということで、ひとつの皿を何通りにも使えるんです。ひとつのお皿を、刺身用に使っても焼魚用に使っても、ちゃんと使えるわけです。
逆に洋食器の欠点は
- ある程度皿を揃える必要がある
- 和食に合わない
ことでしょう。ディナー皿とパン皿、スープ皿(あるいは大きめのマグ)くらいは揃える必要があるでしょうし、それに伴ってナイフ・フォークスプーンが必要になります。汎用性がなく専用性が高いので仕方のないことではありますね。
他方、和食器の欠点は
- 用途が定まりにくい
- 形・大きさがバラバラすぎる
ことです。なんでも使っていいということで、逆に迷ってしまうんですね。また、形も大きさも基準がなく、足がついていたり、片口があるものもあり収納するときに苦労します。
では、どうしたらいいのか。私の個人的な考えですが、
- 和食器で
- 洋食器みたいにカタチとサイズ感が揃っているもの
がいいのではないかと思います。
まず大きなくくりとして、食器は断然和食器の方がいいです(あ、日本国内の話ですよ)。というのも、日本の食卓は非常にバラエティに富んでいて、和洋中華を自然に食べていますよね。洋食中心になっていると思っているご家庭でも、餃子やシュウマイを食べるでしょうし、焼魚や鍋物やお餅を食べるでしょう。これら複数の食文化に合わせてもおかしくないのは
- 汎用性の高い和食器
です。洋食器じゃないんです。
- それなら、汎用性の高い洋食器にすれば…
という意見もあるでしょう。これもイイと思いますよ。ただ、汎用性のある洋食器って、それって多分
- 白無地の皿
- 白無地のボウル
って感じで、すぐに飽きてしまいそうに思うんですよね。それに…あの、その、以前飼っていた柴ワンコのエサ皿が、その、白無地のボウルで、その、ワタシ的にはワンコ皿に思えて…その。
ところが、和食器は用途が定まりにくく、カタチが様々すぎます。なので、
- 洋食器を基準に選ぶ
んです。洋食器があのサイズ・カタチに洗練されていったのはおそらく歴史的な理由があるはずです。使いやすいんでしょう。なので、
- カタチは、丸か四角、せいぜいオーバル
- 大きさは、25センチくらいを大皿、21センチくらいを中皿…
というふうに洋食器を基準にし、これを満たしている和食器を選ぶんです。我が家では、取り皿をこの基準で買って非常に満足しています。なにせ
- 登場回数が多い
ですね。和食にも洋食にも中華にも合い、いつでも使えます。
そして、これ以外に買い足す場合には
- 思い切り洋食っぽいもの
- 思い切り中華っぽいもの
にするといいでしょう。言ってみれば、ファッションの中のアクセサリー的な位置づけで、これが食卓に現れるだけで
- あ、なんだか洋食な感じ♪
と思えるようにするのです。食卓が一新された感じがしますよ。
日本の食卓に必要なのは、和食器。これを中心に揃えて、洋食器や中華はアクセント使いにするとうまくいくのではないでしょうか。
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