反日から“用日”へ。八方塞がり韓国が目論む東京五輪「利用」計画

kou20201217
 

これまで政権批判を交わすために「反日」を利用してきたとも言われる韓国当局ですが、近年は八方塞がりの外交関係を「用日」、すなわち日本をうまく利用して切り抜けようとする動きもあるようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、韓国で強まる東京オリンピックを外交に利用しようという目論見を紹介。さらに彼らのゴネ得体質を表す諺を挙げ、「韓国に甘い顔を見せるのは禁物」と注意を喚起しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年12月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

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2017年、韓国が朴槿恵政権の時代、在韓米軍にTHAAD(最終段階高校土地域防衛)を配備することを決定しましたが、これに反発した中国が韓国に対してさまざまな圧力をかけました。

韓流タレントの中国メディアへの出演禁止、中国人団体旅行の韓国訪問中止、さらには中国に進出した韓国の大手スーパー・ロッテマートに対して、消防設備の不備などを理由とした営業停止命令が出されるといった嫌がらせが相次ぎ、ロッテマートなどは中国でのスーパー事業を断念し、店舗売却せざるを得なくなりました。

韓国ロッテマート、中国店舗を売却へ 報復で損失止まらず

こうした中国の韓国叩きは「限韓令」と呼ばれており、当時、私もこのメルマガで、中国ビジネスの危険性について警鐘を鳴らしました。

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そしてそれから約4年近くの年月が経ちましたが、まだこの「限韓令」は続いています。韓国のゲームやドラマの中国への流入禁止は維持されているのです。

文在寅政権は、北朝鮮に擦り寄り、中国に対しても秋波を送り続けてきました。それでも中国は圧力を弱めません。むしろ、媚びれば媚びるほど、足元を見られて、さらに嫌がらせがエスカレートするのです。そのことは、「事大一心」に努めてきた朝鮮半島が、いかに中華王朝から虐げられてきたかということからも明らかです。

たとえば、衛氏朝鮮を滅ぼした前漢の武帝は、朝鮮半島に漢四郡を置き、以来、朝鮮半島は400年にわたり間接統治されました。高麗朝はモンゴル帝国により蹂躙され、その支配下に置かれました。

李氏朝鮮は当初、明の属国となり、「朝鮮」という国号まで決めてもらいましたが、明に代わって満州人の清王朝が中華世界の主宰者となると、再び国土を蹂躙され、従属を誓わせられました。清の2代目皇帝ホンタイジは、李氏朝鮮の王である仁祖を降伏させ、三跪九叩頭の礼で清皇帝への忠誠を誓わせましたが、それを記念して建立されたのが、現在もソウル郊外の三田渡にある「大清皇帝功徳碑」です。

以後、朝鮮国王は、満州人の使節が来ると、みずから高官を従えて迎恩門まで歓迎に赴き敬意を表し、宴会を催し、芸を披露して接待しなければなりませんでした。太子は慕華館で勅使に酌の礼をするのが最大の役目だったのです。

もちろんこれは、現在行われているような、国賓を出迎えるため空港に儀仗隊を整列させるといった儀礼とはまったく異なる性質のものです。

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