高まる銃規制への声。米国「子どもの死因1位」が「銃暴力」の衝撃

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5月24日、アメリカの小学校でまたしても銃乱射事件が発生し、著名人や政治家が銃規制への声を上げています。こうした声を後押しするように、米国では2020年に19歳以下の死因の1位が銃暴力になったことや、今年既に銃暴力による死者が17400人以上となっていることなど、衝撃的なデータをメディアが伝えています。紹介してくれるのは、『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』著者でNY在住人気ブロガーのりばてぃさん。銃の購入にバックグラウンドチェックを求める人が89%にも上りながら、実際にチェックが必要なのは50州中21州しかないことなど、すぐにでも改革できることはあると訴えています。

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米国「子どもの死因1位」データの衝撃

日本でも大きく報じられているように、5月24日、テキサス州ユバルデの小学校で銃乱射が発生し児童19人、教師2人の21名が亡くなるという痛ましい事件がありました。

ブログの方でも取り上げましたが、プロバスケ(MLB)ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーヘッドコーチ(つまり監督)が試合後のメディアインタビューで銃規制法案に対する議会の指導者たちの無策を批判する演説を行っていたり、上院議会での政治家による熱いスピーチ、他にも様々メッセージが出ています。

それだけでなく、ユバルデの襲撃を受けた小学校で生き残った子供たちの体験も伝えられており(すでに撃たれたクラスメートの血を塗って死んだふりしたなど)それらのニュースを見聞きするだけで、心を痛めている人は多いことでしょう。

アメリカではあり得ないほど数多くの銃事件が起こっていて、「もう十分だ」とみんな言ってるわけですが、罪もない、しかもまだまだこの先の将来がある子どもたちが殺されるのはあってはならないこと。1回目だろうと何回起きてようと重く受け止めきちんと対策を取らないといけないわけです。

そして対策をとるために重要な要素の1つがデータですが、報道機関は特にその辺の情報を取りまとめるのが早く複数出ているので今回はそれらをご紹介します。

(1)Gun Violence Archive

まず1つ目は、Gun Violence Archiveによる銃での死傷者数のデータです。銃による暴力に関する統計データ(2014~2020年)によると、銃乱射事件(Mass Shooting)による死者数は、年々、増加傾向。2014年には269人だったのが、2020年には611人に増加。

また、アメリカでの19歳以下の子どもの死因の第1位は2019年までは交通事故でしたが、2020年には銃による暴力が死因の第1位になっています。交通事故を抜くって相当の数です。

さらに2022年中、つまり今年、銃による暴力で亡くなった人はすでに17,400人以上とのこと。27件の学校での銃乱射事件が発生しています。

今回のテキサスの小学校以外にも大きく報じられていないだけで銃事件が起きているのです。異常です。
米国の子どもの死因1位は「銃による暴力」…高まる「これでいいのか?!」の声 : ニューヨークの遊び方

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