NHKのヤラセと政治の圧力、BPO検証を新聞各紙はどう伝えたか?

 

【毎日新聞】取材活動 萎縮するな

【毎日】は、1面トップで「BPO 政府の介入批判」の大見出し。記事中でも論点1と論点2の比重はほぼ半々。記事末尾には、来年4月の改変期に向けて、問題となった「クローズアップ現代」の見直しが検討されているという、他紙には出ていない情報も。中味はキャスターの交代と時間枠の移動(夜7時半から10時へ)だという。

関連記事は社会面。記者会見の模様を中心に伝える記事だが、論点1と論点2の比重は半々。論点2については、「…委員会は報告書で3ページにわたり、政府・与党の放送界に対する圧力をけん制する意見を書き込んだ」として、会見で委員長が語気を強めて批判を展開したことなどを書き記す。

《毎日》の扱いは、明らかに論点2を重視し、1面の大見出し、社会面記事での詳細な扱いなどで、そのことを示している。

uttiiの眼

社会面の記事末尾には、無署名で解説が付けられており、「取材活動 萎縮するな」という重要なメッセージが込められている。ここでは1面記事に付け加えられたNHKの「改編」による「解決」も批判し、BPO報告書の「不祥事が起きると制作現場の管理を強化する方向に傾きがち」という重要箇所を引用。戒めとしている。

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