電子マネーやネットバンクばかり使っていると無駄遣いをする子が育つ

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電子マネーやネットバンクなどが普及し、子どもが現金に触れる機会が少なくなってきています。無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、こんな時代だからこそ、あえて現金の重みを活用して子どもに社会体験をさせるべきだと指摘しています。

現金の重み

私事で恐縮ですが、娘が塾通いを始めました。もちろん、本人の意思です。ちゃんと「友達と遊べる日も確保して、週2回で」とバランスも考えているところは、さすがです(笑)。

話は変わりますが、「会社員の給料が銀行振込になってお父さんの家庭内での地位が下がった」なんて話を聞いたことがあります。給料日に現金を持ち帰ってきたころは恭しく家族に迎えられていたのが、銀行振込になって(しかもキャッシュカードは奥さんが握っていて)、稼いできていることのありがたみが感じらなくなっているとか。

お父さんの地位がどうかは別として(笑)、「現金」の持つ重みというのは確かにありますよね。この「現金の重みを活用して、子どもに社会勉強につながる体験をさせることができます。それは、子どもにかかる費用について(親が支払って済ませるのではなく)子どもに現金を預けて支払わせる、という方法。

わが家でも、娘の塾の月謝で、この体験をさせました(今どきは口座振替のところが多いようですが、初回の支払いだけ現金持参やコンビニ払いとなることがあります。娘の塾も初回分はコンビニ払いでした)。

あえて親は同行せず、子どもに現金を預け、子どもが自分でコンビニに行って塾の月謝を支払ってきました。家からコンビニまでは、徒歩4~5分程度。そんなわずかな時間ではありますが、4万円の現金を持って行くのはそれなりに緊張したようです。「気をつける」「注意深く」「用心して」ということの意味について、口で何回言うようりもよく理解できたのでは、と思います。

加えて、もう1つ私が意図したのは、子ども自身が「自分の塾に、これだけのお金がかかっている」と実感できること。「だから身を入れてしっかり勉強しろ」という意図ではありません(笑)。でも、「これくらいお金がかかっているんだなぁ」ということは、世の中のこととして徐々に感じておいてもらえれば…そんな感覚です。

こういった出費の機会のほかにも、お年玉を銀行に預けるときなども、子どもに現金を持たせて手続きに行ったりしています。

電子マネー、クレジットカード、オンラインバンキングなど、現金に触れずにお金のやり取りができる社会になってきてはいますが、やはり現金に触れることで身に付く金銭感覚もあるはず。ちょっと意識していると、日頃のお小遣い・小さな買い物以外にもさまざまな体験ができる機会が見つかると思います。

少しずつ子どもの経験の幅を広げていってあげること、気に留めていただけたら、私もうれしいです!

image by: Shutterstock

 

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