北海道新幹線一番列車レポート

 

3月26日に北海道新幹線が開業しました。北海道新幹線の一番列車に乗った、無料メルマガ「客車隊報」の中尾一樹さんが、当日の様子をレポートしてくれました。

待ちに待った1番列車に乗車

2016326日に開業した北海道新幹線の一番列車に乗車。

3月26日、朝5時の函館駅はすでににぎわっていた。

一番列車対策で通常の「はこだてライナー」より早い時間(函館5:44発)に臨時列車が設定されているのだが、これが3両編成だったためすでに行列ができている。

幸い座ることができたが、発車直前まで写真撮影していた人が多いためか、発車する時点では超満員

さすがに3両で乗客731人と見送り客を運ぶのは無理があるのでは?と思った次第。

そんな超満員の乗客を乗せて、列車は新函館北斗に到着

若干遅れていたようだが、まずは新幹線乗り換え改札を目指す。

せっかく臨時列車まで走らせて作ってくれた貴重な28分間(本来の接続列車である「はこだてライナー1号」だと乗り換え時間わずか12分!)を有効に使いたい。

しかし「はこだてライナー」用の1番ホームは切り欠き構造のため狭く、しかも手前の階段ではなくその奥の通路が乗換改札なのでアプローチが大変。

人々

さらに一番列車とあって乗客のみならず見送り・見学者が大量におり、人並みをかきわけての移動となった。

同一平面にある乗り換え改札を抜け、目の前にいるH5系新幹線第3編成とご対面。

さっそく乗り込み自分の席へ向かう。

本来なら立席乗車となるはずだったが、前日22時過ぎに指定席が取れたため、指定された7号車の席へ向かう。

席に着くと「はまなす」ラストランで使ったLED電光表示に電源を入れ(各座席にコンセントがついているので、とても便利!)「北海道新幹線開業記念」以下数コマの表示を開始。

はじめは窓から外に向けて表示しようと思ったのだが、14系客車と違い窓の小さいH5系でははみ出してしまう(=安定して設置できない)ことが判明。

仕方なく網棚の上に設置場所を変更して表示すると、通りかかった鉄な方数人が撮影していた。

この後は発車まで席を離れたため何人が撮影できたかはわからないが、やはり「はまなす」と比べ慌しい車内かつ網棚の上では注目率は低かったようだ。

ここで飲み物(主にビール)を買おうと売店を探すと、乗換改札の脇に北海道キオスクのコンビニがあるが、ただでさえ狭い店に長蛇の列!

最後部はホームにはみ出しているほどで、これに並んでいては貴重な時間がさらに失われてしまうため、動き出してから車内販売で買うことにして離脱。

昨年の北陸新幹線一番列車に比べどこもかしこも混んでるなぁ・・・と考えて気づいたが、同じ新幹線でも新幹線金沢駅に比べてホームがやたら狭いのだ。

開業記念式典をホームではなくコンコースでやった理由がよくわかったが、この時点では気づかずに先頭部へ向かう。

例によって(開業一番列車では事実上恒例化している)1号車のドアは通行禁止になっているため、手前の2号車から車内通路を通って先頭へ・・・うわ、金沢の時より大混雑だ!

1号車前よりデッキに入るのも困難な状態であったため、本来の座席である7号車へリターン。

どの号車にもTVクルーがいて誰かを取材している状態だが、それをかきわけて自席(しかもB席)へもどる。

北の大地を新幹線が走りだした歴史的な瞬間である。

列車の外から見たら、朝焼けのまばゆい光に照らされて進む姿はさぞ美しいであろう。

さて、動き出したからにはまず車内販売を探しにいく。

5号車の車内販売準備室から少ーし進んだ客室内で早くも販売ワゴンが止まっており、すれちがう人や購入する人たちでごった返していた。

なんとか北海道新幹線開業記念デザインのサッポロビールを入手して席に戻ると、もう木古内接近の自動放送が。

やっぱ新幹線って早いねぇ・・・(爆)

木古内では一瞬だけホームへ降り、10秒ほどで周りを撮影して再び席に戻る。

かけこみではなく席に座った時点でドアが閉まったので、わずかながら余裕はあった。

そして列車は青函トンネルへ!

print
いま読まれてます

  • この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け