夏のまな板は「菌のたまり場」。食中毒にならないための漂白洗浄術

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年間を通じて食中毒の発生件数がもっとも多いこの時期ですが、あなたのお家のまな板、きちんと漂白していますか? まな板は雑菌の温床、お手入れしないと大変なことになってしまいます。「めんどくさくてちょっと」という方、『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』の著者で板前歴23年のgatugatuさんが紹介してくださる簡単まな板漂白法をぜひ参考にしてみてください。お手軽簡単、これなら毎日でもできそうです。

あなたが使う「まな板」大丈夫ですか?

gatugatuです。

夏の暑い季節になると食物が腐敗しやすく食中毒が増えます。

特に「細菌性食中毒の発生件数」は、8月が最も増大します。

食中毒の6割は飲食店で発生しているので、家庭ではそれほど発生してないと思いきや、家庭での食中毒の発生率は、全体の1割をしめます。

家庭の食中毒は、症状が軽かったり、出なかったりすることもあるため、食中毒だと認識されないこともあります。

なので、実際は、1割以上発生していると推測されます。

家庭にも食中毒の危険が常に潜んでいるのです。

カンピロバクター、腸管出血性大腸菌、腸炎ビブリオ、ウェルシュ菌etc…。

こういった菌によって食中毒は発生します。

特に、直接食材を付着させる「まな板」は気をつけなければいけません。

カビや菌を調査している日本のある研究センターの実験結果によりますと、まな板の雑菌は、肉類を切った直後が最も多く、牛肉なら、まな板の10cm×2辺に2万4,000個以上の雑菌が付着しているそうです。

まな板の肉汁を布巾などで拭きとっても、まだ630個の雑菌がまな板に残留しています。

このまな板で他の野菜など材料を切れば、雑菌類が広がり食中毒の発生率を高めることになります。

肉類を切った後は、しっかり洗剤洗浄する必要があります。

1つの方法として…、私のレシピをご覧になっているあなたならお気づきかと思いますが、私のレシピは、肉(魚)、野菜両方使う料理で、材料をまな板で切る時は、必ず野菜類から切り始め、肉類(魚類)を後から切るようにしています(※料理によって例外もあります)。

この順序の方法を用いれば、肉類(魚類)に含まれる食中毒菌が他の材料に付着しないので、菌が広がるのを最小限に抑制できます。

「野菜から切り始め、肉(魚)を後から切る」

で、全ての食材を切り終わった後に丁寧に洗剤洗浄を行なえばいいと思います。

が、まな板も長期間使っていれば、中まで浸透している「雑菌」もいます。これも、中毒の原因になりかねません。

「黄ばみ」のあるまな板は気色悪いです。

たまには、普段の洗浄で取りきれていない「食中毒菌」をぶっ殺す、漂白洗浄も必要です。

そこで、普段私が店で行なっている「雑菌皆殺し! まな板の漂白洗浄の方法」を暴露したいと思います。これ、実行すれば食中毒菌はほぼ壊滅できます(店では毎日行ないます)。

まな板の容姿も、真っ白、ピカピカ。頬になすり付けたくなります。

この方法の最後に行なう「ある消毒法」が雑菌を壊滅に追い込めます。これをやっておけばあなたの家での食中毒発生率は0.00%になりますよ。

>>次ページ いよいよ公開、簡単まな板漂白洗浄の手順と「ある消毒法」

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