STAP細胞騒動の小保方晴子さんが文春グラビア登場で失ったもの

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「STAP細胞」の研究結果に関する捏造問題で2014年に理化学研究所を退職した小保方晴子さんが、5月9日発売の週刊文春のグラビアページ「原色美女図鑑」に登場し、その行動や容姿の変貌ぶりで物議を醸しています。あの騒動から4年余りが経過した今、なぜ彼女は生物学者としてではなく、グラビアモデルとして誌面に登場したのでしょうか? アメリカ在住の作家・冷泉彰彦さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、小保方さんのグラビア登場は、世界に遅れをとる日本の科学技術の分野において女性研究者を養成しなければならない現状に逆行する行為だとして「研究者失格」と厳しく批判しています。

小保方さんは研究者失格

生物学者小保方晴子氏が、グラビアモデルとして週刊誌に登場しているそうです。私は知らなかったのですが、中高年女性向けの月刊誌でも著名な写真家による着飾ったグラビア写真が出ていたと言います。

『週刊文春』(2018年5月17日号 ※5月9日発売号)

● 『婦人公論』(2018年4月10日号 ※3月27日発売号)

私は小保方さんをめぐる一連の騒動に関しては、「相当にリスクを取った格好での仮説」を推し続け、とりあえず「再現ができなかった」ことで、学説が中途半端になっている不幸な研究者という以上でも以下でもない見方をしていました。

ただ、期待されていた時期には「かっぽう着の女子力が」などというイイ加減なセクシズムによって持ち上げられたのは事実です。一方で、再現に失敗した際には、その期待値との落差をもって、非難のターゲットとなり、セクシズムによって潰されたのもこれまた事実と思います。

持ち上げられ方も、叩き落とされ方も、仮にこの研究者が男性であったらそうはならなかった」のは自明ですから、セクシズム、つまり女性的な外見やキャラクターを、その人の本職以前に見てしまい、要するに生物学者である前に女性であるという視線で持ち上げたり叩きのめしたりする、そんな現象が起きたのは間違いありません。

ところが、今回は、その被害者本人がセクシズムを使って社会的認知を操作しようというのです。これは邪道です。研究者として許されることではありません。

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