【ジム・ロジャーズ】日経平均2万4,000円!?「日本国VSヘッジファンド」物語

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「壮大な需給相場・官製相場」の実体とは

『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』より一部抜粋

今の日本株式市場は、「壮大な需給相場・官製相場」に成り下がっています。

2月6日に発表されたアメリカの雇用統計が想定以上に良好だったために、アメリカの長期金利が上昇、為替市場ではドル高が進行、アメリカ株式市場もNYダウで再び1万8,000ポイントラインを回復しています。日経平均は、再び1万8,000円を挟む展開になっています。

2015年2月、海外ヘッジファンドたちがそろそろ動き始めたかもしれません!「海外ヘッジファンド」と「GPIF・日銀連合」との「し烈な戦い」が始まっているかもしれません!

海外ヘッジファンドたちは、2013年に安値で仕入れた日本株をなんとかして「出来るだけ高値圏」で「GPIF・日銀連合」にかぶせて売り逃げたいところ。そして、そうはさせじと戦っているのが「GPIF・日銀連合」。

「ヘッジファンドVS日本国家」の戦いは、もしかしたら日本国が勝利するかもしれません。でも、この戦いで、ヘッジファンドたちが勝利すると考えるのが、自然なのではないでしょうか?

2015年2月の日本株の上昇を先導・扇動しているのは、ジム・ロジャーズです。ジム・ロジャーズが「日経平均2万4,000円」を連呼している理由は、ロジャーズは「あわよくばその一歩手前で日本株を売り逃げたい!」と熱望しているから!!!

2015年、もしかしてひょっとして、日本株式市場でこれから起きるであろうことは、

「ジム・ロジャーズ率いる海外ヘッジファンドたちは、あわよくば短期間で日本株式市場でミニ・バブルを起こして、短期間で日経平均を高値圏(あわよくば、日経平均:2万4,000円あたりが彼らの望みなのだが、そこまでうまく行くとは彼らも真剣には考えていないかもしれない?)にまで釣り上げて、さっさと日本株を高値圏で売り抜けようとしている」と、いうことなのではないでしょうか?

今年の「Sell In May」が、早々と3月に始まるのか、やはり5月に始まるのか、意表を付いて6月まで始まらないのかは、それは誰にもわかりませんが、今年春夏の株価下落局面で、彼らは日本株から撤退しようと考えていると思います。彼らの一部は、4月に黒田日銀が第三のバズーカ砲を発射しなければ、早々と日本株から撤退してゆくかもしれません・・・・。

10月末日のダブルバズーカ砲で予想に反して十分美味しい思いを味わえたのだから、春夏の大幅下落(日本株はおよそ20%~30%前後の暴落か?)局面には、彼らは、日本株から勢いよく撤退してゆくつもりなのではないでしょうか?

「日本株式市場に参入しているヘッジファンドたちは、恒例の春夏の大幅調整(日本株はだいたい20%~30%前後の暴落か???)が訪れる前に、この2-3月期(?)か、2-4月、あるいは2-5月、もしかしたら2-6月に、日本の株価を出来る範囲で思いっきり釣り上げておいて、その後、日本株式市場から勢いよく撤退してゆこうと企んでいる」と、判断するのが、とても自然なのではないのか????

こういったヘッジファンドたちの「日本株を高値で売り逃げたい」とするスタンスに立ち向かって、果敢に日本株式市場を守ろうとしているのが、日本の「巨大な国家ファンド」とでも呼ぶべき「あのGPIF」と「日銀の年間3兆円規模のETF買い」です。

「海外ヘッジファンドたち」と「巨大年金ファンド:GPIF」との「し烈な戦い」が、とうとう2月に「火ぶた」を切っているのかもしれない・・・。

「壮大な需給相場」「壮大な官製相場」の実体とは、

「高値で売り逃げたい投機筋」「出来る範囲の高値圏でGPIFにかぶせて売り逃げたいヘッジファンドたち」と、「それを許すまじとする国家ファンド:GPIF」との戦いなのです。

『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』より一部抜粋
著者/藤井まり子
京都大学経済学部卒。東京銀行調査部産業調査室資源エネルギー担当、トヨタFS証券マクロ金融担当などを経て、現在、ウーマンソフィー経済研究所室長を務める。
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