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カザフスタン政変で露見したバイデン米大統領の黒いファミリービジネス。ロシアとの新たな火種に発展か=今市太郎

カザフスタンの大規模デモをロシア軍が一掃し、旧独裁政権が更迭されました。カザフスタンは資源国であり、以前からバイデンファミリーとのビジネスが行われていたのでは?との疑惑がありました。今回の政変によって、ロシアが疑惑の源を握ったことになります。カザフスタンが今後の国際紛争の火種となる可能性が出てきました。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

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カザフスタンの抗議デモをロシア軍が鎮圧

カザフスタンと言いますと、旧ソ連に属する国で、イランやアフガニスタンより上のほうにある、かなり広い国土をもったところ……くらいにしか思い浮かばない方も多いでしょう。

地図を見ますと、ロシアとかなり長い国境で隣接し、しかも東は中国にも隣接するという、なかなかクリティカルな位置にある国であることがわかります。

そのカザフスタンで、新年1月4日の深夜、政府が燃料価格の大幅引き上げを実施したことをきっかけに、大規模な抗議デモが発生。トカエフ大統領は、CSTOと呼ばれる旧ソビエト連邦所属6か国からなる、集団安全保障条約機構に部隊派遣を要請しました。

そして、待ってましたとばかりにロシア軍が登場。一気に暴動を制圧し、治安が回復するという状況が示現することとなりました。

ロシア軍を後ろ盾に旧独裁勢力を一掃

このカザフスタンなる国は、ソ連が崩壊した1991年以来、長くナザルバエフ前大統領の独裁政権が続いていました。

2019年3月に現職のトカエフ氏が大統領を引き継いだものの、実態はその後も院政を敷くという、なかなか複雑な権力構造となっています。

しかし、今回の政変で、ナザルバエフ元大統領は、国家安全保障会議の終身議長を更迭され、腹心のマシモフ元首相は、国家反逆罪の疑いで拘束されることとなりました。

まあ、簡単に言えば、現職のトカエフ大統領がロシア軍を後ろ盾にして、これまでの独裁勢力を一斉排除したということになります。

Next: カザフスタンを巡って米露関係がさらにこじれる状況に



カザフスタンが米露関係の大きな問題に

ロシアのプーチン大統領は、この暴動に海外の勢力が加担して火種を大きくした可能性があると示唆するなど、たいそうご立腹です。

ですが、どうやらこれもまんざら嘘ではなさそうで、すでに8,000名も拘束している中に、かなりの数の外国人テロリストのような輩が混じっていることが明らかになってきています。

とにかく反ロシア政権が誕生することだけは、CSTOの軍隊がウルトラ即時介入したことで防ぐことに成功しています。

ということで、ウクライナの問題と並行して、このカザフスタン問題も米露のかなり大きな問題になりそうな状況になってきています。

実は隠れた資源国

このカザフスタン、内陸国で目立ちませんが、実は相当な資源国です。

原油や天然ガスをはじめ、ほぼありとあらゆる天然資源の宝庫で、ウラン埋蔵量も世界最大となっています。

それだけに周辺国が関心を示すのは当たり前で、上述のCSTOに加盟しているだけではなく、上海協力機構・CSOのメンバーでもあることから、中国の一帯一路にも参加しています。

さらにイスラム教の国として、イスラム協力機構・OCIやトルコが主導するチュルク評議会のメンバーでもあるという、かなり複雑な立場にあります。

海外勢が暴動に関与したなどとプーチンが触れ回ると、かなり角が立つことが窺われます。

バイデンのファミリービジネスが再び話題に

ジョー・バイデン氏については2020年の大統領選挙の時の報道で、副大統領だった地位を利用して様々なファミリービジネスを行っていて、それを取り仕切っているのが馬鹿息子のハンター・バイデン氏であるという情報がかなり出回りました。

しかし大統領選出の後は、すっかりその手の噂は聞かれなくなっています。

しかし、今回このカザフスタンで前治安機関トップだったマシモフ氏が拘束されたことにより、バイデンファミリー、とりわけハンター・バイデン氏が非常に緊密な関係であることが、また取り沙汰されることとなっています。

Next: マシモフ氏とバイデン息子は大の仲良し?米露の新たな火種となる



マシモフ氏とバイデン息子は大の仲良し?米露の新たな火種となる

このマシモフなる人物は、元ソ連KGB出身で、中国の武漢と北京に留学経験があるという、なかなか特異な経歴をもつ人物で、この輩とハンター・バイデンがお友達ということになると、いまさらバイデンファミリーのビジネスと中国との関係も気になるところとなりそうです。

今のところ、バイデン陣営は、特別カザフスタンについて何か動きを見せてはいません。

逆にロシア側に仕掛けられると不都合な事実が露見することも考えられ、ここからの動きにはかなり注意が必要になりそうです。

まあ、しかし、ウクライナだカザフスタンだというと、必ずハンター・バイデンの名前で出てくるというのは、相当に不自然。やはりこの爺様と息子は、何かやらかしている雰囲気がぷんぷん伝わってくるところです。

それにしても、年明けからいきなりロシアが介在する地政学リスクがあちこちに出始めているのも非常に気になりますし、為替にさらなる影響が出ることが心配されます。

カザフスタンの件は、見かけ上、地域紛争に見えますが、絡んでくる国が実に多く、ややもすれば、世界戦争の火種になりかねない点は十分に留意しておくべき状況のようです。

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今市太郎の戦略的FX投資』(2022年1月12日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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