USJ買収劇の真相…米コムキャストがたった1800億円で買収できたワケ

 

これは完全に合法で、企業買収ではよくある手口です。この流れは別に隠された話ではありません。コムキャストの公式発表の数値を丹念に追って分析すると、金融に詳しい人なら気付く話です。だから4,000億円の借金が元々USJにあった訳じゃなくて、買収劇の結果USJに新たに背負わされた借金ってことなんですね。これが分らない新聞社の経済記者って本当に勉強不足だと思います。

この取引で誰が儲かったのかと言うと、この新たな借金は現在の株主達の利益となるんですね。つまりゴールドマンサックスです。彼らに言わせれば、リスクを取った当然の利益とも、USJを手離すに際してのコストと言うことも出来ます。ただ毎年数百億円の利益を生む現在のUSJの体力と信用力からみると、新たに背負う4,000億円の借金は、経営上全く問題ないようです。だからコムキャストはこの条件で新経営者になったんです。

しかし、「ハゲタカ」をUSJから追い出すためのコストと考えれば、誰にとっても正しい判断だったんじゃないでしょうか。出来る事なら、国内資本に買収させたかったですけどね。でも別の「ハゲタカ」に乗っとられるんじゃなくて、メディアやテーマパーク経営が本業の会社の傘下に入るのは悪い選択じゃないと思いますよ。

image by: Pornsak Paewlumfaek / Shutterstock.com

 

辛坊治郎メールマガジン』第240号(10月9日発行)より一部抜粋

著者/辛坊治郎
「FACT FACT FACT」をキーワードに、テレビや新聞では様々な事情によりお伝えしきれなかった「真実」を皆様にお伝えします。その「真実」を元に、辛坊治郎独自の切り口で様々な物の見方を提示していきたいと考えています。
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