今回の「3分間書評」で取り上げるのは、飛ぶ鳥を落とす勢いのモブキャスト社長・藪考樹さんが著した1冊。メルマガ『毎日3分読書革命! 土井英司のビジネスブックマラソン』の著者が「起業家はぜひ読んでおきたい」とおススメする、その内容とは?
『バカの知恵』 藪考樹・著 プレジデント社
こんにちは、土井英司です。
以前、とある大御所経営者から、こんなアドバイスを頂きました。
「土井さん、事業というのは『伸』の要素がなくてはいけないよ」
「伸」というのは、もちろん「伸びる」という意味。つまり、どの事業で勝負するか考えた時、そこには何らかの伸びる要素がなければならないというのです。
確かに、アマゾンのジェフ・ベゾスはインターネットの可能性に賭けたわけですし、スティーブ・ジョブズもスマートフォンとそのネットワークに勝機を見出しました。やはり「伸」を見極めることは、ビジネス成功の鍵なのでしょう。
では、どうすれば伸びている事業を知ることができるのか?
それには、伸びている事業の経営者が書いた本を読むのが近道です。
そこでご紹介したいのが、モバイルコンテンツビジネスを手掛けるモブキャストの社長・藪考樹さんが書いた「バカの知恵」。42歳にして2度の上場を経験した著者が、起業で成功するために必要な考え方を、エピソードを交えながら紹介した1冊です。著者自身の体験が色濃く出ている本で、その分だけ具体的に学べるのが特長です。さっそく、気になるポイントを見て行きましょう。
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