南シナ海作戦はほんの序章。アメリカは2つの「戦争」を中国にしかける

 

アメリカより日本の「自覚のなさ」が心配

それより私が心配なのは、「米中関係が最悪になっている」中、日本政府が中国との関係改善に動いていることです。

安倍談話、最後の方にこうあります。

我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。

「その価値を共有する国々と手を携えて」とあります。

これは、アメリカとか欧州、オーストラリア、インドなどのことをいっているのでしょう?

今、価値を共有するアメリカは、共産党の一党独裁で、人権も言論の自由もない中国と戦っています。そんな中日本は、「価値をまったく共有しない国」と関係を改善している。なにやってるんでしょうね。

日本政府は、「みんなと仲良くしなきゃね」ということなのでしょう。

しかし、アメリカは、「安倍の『希望の同盟』演説も、『談話』も口だけ。日本は米中を戦わせて「漁夫の利」を得ようとしている狡猾な国だ!」と疑うことでしょう。

韓国みたいな「二股外交」はやめて、是非「希望の同盟演説」「談話」が「ウソでないこと」を証明してほしいと思います。

image by: Everett Collection / Shutterstock.com

 

ロシア政治経済ジャーナル
著者/北野幸伯
日本のエリートがこっそり読んでいる秘伝の無料メルマガ。驚愕の予測的中率に、問合わせが殺到中。わけのわからない世界情勢を、世界一わかりやすく解説しています。
≪登録はこちら≫

print
いま読まれてます

  • 南シナ海作戦はほんの序章。アメリカは2つの「戦争」を中国にしかける
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け