薬局に走るその前に。頭皮のニキビには「湯シャン」が効く

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季節の変わり目に、頭皮にニキビのようなできものができてしまったことはありませんか? そんな頭皮のお悩みを改善するやり方として、無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』の著者・くられさんは「湯シャン」をおすすめしています。

冬場のシャンプー

日本の冬は気温が下がり、空気が乾燥していきます。

以前、冬場の風呂上がりのボディケアについて説明しましたが、今回はシャンプーだけにあわせて話をしてみます。

といっても頭皮も肌も、基本的には千差万別、それぞれが自分の体質体調を把握し、新しいことをする(ものを使う)場合は、注意深く自分の体の変化を観察することが大事です。

特に季節の変わり目に多いトラブルとしては頭皮のニキビ様の腫れ物の類い。

これらの原因は、白癬菌であったり、アクネ菌だったり、毛包虫の増えすぎだったりするのですが、その根幹は正常な免疫システムが崩れていることが原因といえます。

その崩れたバランスを戻すために、刺激の弱いシャンプーにしたり、あえてしばらく湯シャンで過ごしたりするほか、ニキビ用の薬を使ったりと諸々の解決策があり、どれがよいとは一概にいえません。

ただ、土木作業員やアスリートでもない限り、髪の毛のヨゴレというのは、冬場はかなり代謝物が少ないだけヨゴレも溜まりにくいので、しばらくシャンプーをせず、お湯だけで頭を洗う(頭皮をシャワーで揉むように洗い、髪の毛の油分が全部落ちるような洗浄をしない)というのを、2、3日してみて、様子を見てみるというのは一つの方法といえます。お金もかかりませんし(笑)

湯シャンのよくない点は、皮脂に溶けた煤煙や有機溶剤、その他アレルゲンなどを落としにくいというところもあるので、一概に湯シャンしておけばOKという極論にもならんのですが、冬場に関して、デスクワーカーであればなおさら、一度自分の頭皮の免疫力を信じてみるというのもありかもしれません。

image by: Shutterstock

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アリエナイ科学メルマ
著者/くられ
シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。
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