メールだけで大丈夫?目上の人に失礼にならない年賀状のやめ方

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突然、届いた同僚からのメール。開いてみると、「年賀状を今年からやめる」という内容でした。あまりに一方的な要求に、あなたは驚きました。さて、同僚のこの行為は、上司や目上の人にとって失礼にあたるのでしょうか? また、失礼にならない「年賀状をやめるためのメールの書き方」とは? これらの疑問について、メルマガ『知らなきゃ損する面白法律講座』がお答えしています。

 同僚からの年賀状をやめる連絡が腑に落ちません

□相談□

同僚から「年賀状辞退について」という件名で、

今年から年賀状を辞退させて頂きたいと思います。ご了承の程、よろしくお願い申し上げます」

というメールが届きました。

メールで辞退を連絡してくることは、私自身は構わないのですが、上司や目上の方に失礼ではないのか? また、本文も了承しろという一方的な連絡で、なんとなく腑に落ちません。

40半ばの同僚からですが、どうなのでしょうか。

自分自身が社内の人間への年賀状をやめたいと思った場合、メール連絡でよいのかどのように書けば失礼ではないのかということも知っておきたいと思います。

できましたらご教示いただきたくお願い申し上げます。
(読者 Y.Tさん)

□回答□

すでに年賀状を投函する時期になってしまい、遅れ馳せながらではありますが、質問に回答します。

何らかの都合で年賀状の発送をやめること自体は珍しいことではなく、わたしも公私ともにそういった連絡を受けたことがあります。

数年前、年上の同業の方からの年賀状に

「お目にかかる機会がなく賀状だけのやり取りとなっておりますので、この度をもって新年のごあいさつを差し控えることにいたします」

とあり、スマートな文面に感服したことがあります。

年賀状のやりとりをやめる場合はこのように「来年からはやりとりを控えますとひと言添えて年賀状を送り、最後にするのが理にかなっているように思います。

メールでやり取りする相手と年賀状を送る相手が一致しない場合はなおのこと、年賀状で知らせる方が好ましいのではないでしょうか。

やむをえずメールで年賀状のやりとりの取り止めを知らせる場合は、その理由と今後もお付き合いの継続を願う旨を書き添えるとよいでしょう。

例えば

「メールやSNSでつながりのある方々への年賀状を本年をもちましてご遠慮させていただこうと思います。勝手ではございますが、今後も変わらぬおつきあいのほどお願い申しあげます」

といった具合です。

目上の相手へは特に「勝手ではございますが 」「誠に勝手ながら」といった言葉を使い、丁重に連絡を

タイミングも年賀状の準備が始まる前に早めに連絡する方がよいでしょう(喪中ハガキを送るのと同じくらいのタイミングを目安に)。

実際に、ネット上でつながっている相手には年賀状を送るのをやめるというケースが私のまわりでも法人個人に関わらず年々増えているようです。

会社の場合はメールだけでなく自社のWebサイトや各種媒体で早い時期から告知する必要があるでしょう。

image by: Shutterstock

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