ただのカレーじゃない。脂肪を分解、太りにくくなるマターカレーとは

 

2つ目は、フェンネルというスパイスについてです。あまり有名ではありませんが、実は最も歴史のあるスパイスのひとつともいわれています。最も古いエジプトの医学書に「フェンネルがあるのに摘まないのは愚か」と書かれるほど、効能が多く効果が高いものです。

このスパイスもまたイソフラボンのように、女性ホルモンの一種であるエストロゲン様の作用をする成分が含まれています。日本人にとってはなじみが薄いフェンネルですが、カレーには欠かせないスパイスですので、先ほどのレシピを参考にぜひカレールーを使わずにご自身でスパイスを調合なさってください。

カレールーにはとろみをつけるために小麦粉がたくさん入っています。でも自分でルーを作れば、その量を減らすことができます。減らすことによってとろみがつきにくくなるのが心配でしょうか? 野菜をゆでる水をいつもより少なくすることと、このレシピのように野菜をペースト状になるまでミキサーにかけることで、小麦粉がなくても十分とろみがつきますよ。せっかくですから、マターカレーに本来入れるグリーンピースの代わりにゆでた大豆もいれて、一緒にペーストにしてみてください。

また、先々週大豆レシチンのことをお話ししました。

ダイエットに、認知症予防に。大豆を美味しく食べられるお勧めレシピ

レシチンは、カレーに含まれるターメリックと非常に相性がいい成分です。ターメリックの中のクルクミンという成分は認知症予防の効果でも知られていますが、女子が見逃せないのは脂肪の分解効果と蓄積予防の効果があることでしょう。クルクミンは本来体に吸収されにくい成分です。しかし、レシチンの効果によって肝臓に吸収されやすくなります。春の薄着シーズンに備えて、大豆カレーを食べていきましょう。

今週は節分ですね。巻いてよし食べてよしの大豆と大豆商品が、もっと皆様の食卓にのぼりますように。

さて次回は、ほうれん草を特集します。今が旬のほうれん草をたっぷりとったら、あの人気モデルのようになれるかも??

image by: Zesty South Indian Kitchen

 

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ベジタブル&フルーツアドバイザーであり、薬膳に関する資格も取得に向け勉強中という筆者が、世界の食材や食習慣を「栄養」「中医学」「英語」という3つの面から紹介する、一石三鳥のメルマガ。
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