【書評】1冊で敬語の極意を79個も学べる「虎の巻」のすごい内容

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社会人には必須の敬語。正しい敬語を使うことで、相手の信頼を勝ち取ることもできます。ちょっとでも不安がある方、無料メルマガ『幸せを呼ぶ!クレーム対応術』で紹介されている、正しい敬語と共に社会人のマナーも学べる1冊は要チェックです。

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仕事ができる人の敬語術 79の極意」 唐沢明・監修 永岡書店

今回も、お客さま対応、クレーム対応をおこなううえで、どの本が参考にできるのか、書評をお伝えします。第31回目でご紹介する本は、「仕事ができる人の敬語術 79の極意」です。この本に、「監修者』」としてクレジットされているのは、唐沢明さんです。

プロフィールを抜粋します。

1968年生まれ。駒澤大学文学部社会学科卒業。東京書籍などの出版社を経て、2003年独立。東京新聞で「氷河期の中、26社から内定を獲得した就職の達人」で半ページ掲載される。全国19の大学のマスコミ・就職・面接・敬語・マナー講師。

唐沢明研究室(公式HP)より

現在の肩書きは、大学講師・就職コンサルタント・作家。そのほか、トマト研究家・日本一のトマト博士としても、活動されているそうです。

トマト赤デミー

内定26社、全国19の大学で講師、「敬語すらすらBOOK」(成甲書房)が、18刷10万部突破のベストセラー。この方、実はわたしの大学の先輩らしいのですが、上記のように、きちんと実績を数字で示せている、かなり突き抜けている、すごい人のようです。

では、目次から本の中身も見てみましょう。

はじめに
序章 ちまたにあふれる、こんな間違い、あんな間違い
第1章 挨拶は敬語の基本
第2章 敬語力が仕事力-ビジネスにおける敬語
第3章 豊かな人間関係は敬語から-お付き合いでの敬語
第4章 相手が見えないからこそ注意したい-電話対応の敬語
第5章 手紙やメールで正しく使う-書き言葉の敬語
【付録】すぐに使える敬語一覧

タイトルどおり、これら章立てのなかに、敬語の極意が79個書かれているという構成です。

第1章では、よく間違えやすいことばが紹介されていて、これだけでもかなり使える内容になっています。例えば、P16~では、

「的を得た」
「こだわっていらっしゃいますね」
「全然大丈夫です」
「とんでもございません」

などなど、ついやってしまいがちな誤った表現を、なぜ間違えているのか、どう直したらいいのか、わかりやすく解説してくれます。なかでも、

「このトイレはご利用できません」

この表現は、どこが間違えているのか、わたしも少し考えてしまいました。

P28の解説を抜粋すると、

この「ご~できます」という表現は、自分がへりくだるときの謙譲の言い方ですから、利用する相手への敬意を表す場合には使えません。

 

ここでは、トイレを利用する人に対して尊敬語を使う必要がありますから、「お(ご)~になる」に可能の意味を添えて「このトイレはご利用になれません」、もしくは、謙譲語の「ご~いただく」を使って「このトイレはご利用いただけません」とするのが正しい言い方です。

確かにいわれてみるとそうなんですが、くせになっていると、うっかり使ってしまいそうですね。

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