海の向こうでガラパゴス進化。発想が斬新すぎる米国のSUSHI

2016.02.15
by erihiro(まぐまぐ編集部)
 

本格派の和食と米国流日本食の共存へ

NPRは、「Food Sake Tokyo」の著書として知られる日本人シェフの坂本ゆかりさんのコメントを紹介。

「和食は今世界中で広まっています。しかし、日本国外で広まっているのが常に伝統的な和食とは言えません」と現状を説明し、「でも誤解しないでください。“スシ・ブリトー”はクールなコンセプトです。誰にも食べるな!なんていいません。ただあれは日本食とは言えません。そこには境界線がありますね」とコメントしています。

同サイトは「この新認定プログラムはキッチンのクリエイティビティを潰そうとしているのではなく、往々にして見逃されがちな伝統的なニュアンスや習慣を強調することが目的だ」という見方をしています。

このことについて、アメリカ国内のユーザーからは様々な反応がでています。

「みんな文句を言っているけど、これって良いことだよ。これが導入されたとしても、日本食レストランのビジネスに影響があるとは思えない。ほとんどの人が本物か、そうでないか、については気にしていない。ただ美味しいものが食べたいだけだ。本物の寿司を食べたい人にとってはわざわざ飛行機で日本に行かなくても、食べることができるね」

「僕は多民族グループに属するので、色々な国の料理が混ざり合ったものが好き。でもたまには“本物”を食べてみたい気もするね。どんなものか比較したいから」

「本物に“良さ”というものは必要とされていません。素晴らしい本物の日本食を食べたこともあるけど、まずかったときもあります。寿司にアボガド、パイナップル、クリームチーズを入れたものは“ジャパニーズ・アメリカン”とするべきだよね」

「とにかく、衛生的さとクオリティを保証してくれるこのガイドラインはいいと思うよ。でも、100%本物じゃなければ認定されないというアイデアは好きじゃないな。伝統的な日本食をキープしておくのはいいことだ。けど、新しいことに挑戦しようとしているレストランを罰するのはやめようよ」

「日本も洋食に同じプログラムを導入すべきだよ。99%が本物ではないから」

ユーザーの反応にもあったように、「本物の日本食」が入ってくることによって、「米国スタイルの日本食」がなくなるというよりは、2つの日本食が共存しあっていくことが求められていくのかもしれません。

それにしても、“スシ・ブリトー”は気になります。

みなさんならどれを試してみたいですか?

image by: Sushiritto

Source by: 米ナショナル・パブリック・ラジオ

文/MAG2 NEWS編集部

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