米国でスターバックスが時代遅れに。世界は「脱コーヒー」へ

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健康志向というと「ストイック」「年寄りくさい」など、あまりいいイメージがありませんが、高城剛さんはそれさえも「遊び感覚」で楽しみながら追求しているといいます。もちろんコーヒーもこだわりのひとつ。今回、メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』に、バリスタを目指している方からカフェ出店についてのお悩みが寄せられました。出店場所について悩んでいるようですが、高城さんの答えは意外すぎるものでした。

こだわりのカフェを出店したいがやっていけるか心配…

Question

shitumon

現在バリスタを目指して勉強しております。

本業とは別に移住を踏まえて郊外でカフェを経営しようと思っておりますが、なかなか場所の選定に迷っております。

質問ですが、オーストラリアからスターバックスが撤退したというニュースもありましたが日本からも今後スターバックスが撤退するようなことがおこると思われるでしょうか。

バリスタの勉強をしていてこだわると色々深い世界だとは思っておりますが、そこまでこだわる人たちが今後増えていくのか正直疑問です。

スターバックスで満足という一定数は減らないと考えてしまうと、こだわる人だけを対象にしたカフェ経営だけでは難しく、なにか新しい付加価値がないときびしい、ましては郊外だとその数もさらに少ないと思うとどこにしようか決められないでおります。

高城さんは前から水の大切さを仰っているので、それをふまえると高城さんのおすすめの出店場所はどこになりますでしょうか。

高城剛さんの回答

本メールマガジンでは、もう数年前からスターバックスが「オワコン」だとお話しして参りまして、事実、スターバックス自身もそのことを理解しているようで、あえて「スターバックス」とは名乗らない「スティルス・スターバックス」が年々米国では増えてきました。

僕はそう遠くない日に「脱コーヒーブームが必ず来るように思います。

現在、コーヒー豆は、世界的な貿易産業トップ3に入るほど巨大なビジネスで、石油や原子力、そして薬品同様、悪口を少しでも言おうものなら直ちに社会的に抹殺されるように見えます。

しかし、コーヒー、特に過剰摂取が体に良くないのは周知の事実で、本当に良いコーヒーを少しだけ、と考えこだわる人も増え始めました。

これがサードウェーブコーヒーの基本にあります。

ですので、お考えの「疑問」は、現時点ではとても正しいことだと思います。

なにより、ご自身の「疑問を抱えながらあたらしいことをはじめるのは良いことではありません

僕なら、出店場所選びどころか、このプロジェクトを抜本的に見直すために(自身の考えを見直すために)、一度、撤退します。

いま、冷静になる必要があると感じます。

自分がやりたいことは一体なんなのか?

それを徹底的に自身と向き合って、考える時だと思うのです。

はじめることは、難しくありません。

しかし、辞めることは困難が付きまといます。

それがたとえ、始める前であったとしても

image by: ChameleonsEye / Shutterstock

 

takashiro 『高城未来研究所「Future Report」』
著者:高城 剛
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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