顔の火照りや赤みは、自律神経の乱れのサインだった!?

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特に暑いわけじゃないのに、顔がぽっぽとして熱くなる。そして顔が赤くなる……という方。もしかして何かしらのストレスを抱えていませんか? 顔の赤みの原因の1つは自律神経の乱れだそう。そのメカニズムとケアの方法を、肌を育てるスキンケアを提案するメルマガ『サッポー美肌塾』より一部を抜粋してお届けします!

顔の火照り(ほてり)や赤みは、肌が敏感だから?

火照りのぼせ肌の赤み、そして敏感肌。これらは互いに関係していることが多いためか、それぞれの対処にかなりの混乱が見られます。サッポー美肌塾の立場、つまり、肌の立場でこれらを整理してみましょう。

これらの関係と理解に混乱があると、間違った解消策に努力していたりします。これでは、良くなるものも良くなりません。対処の方向がすっきり見通せたら可としましょう。

 

顔の火照りと赤み

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手足は熱くなってもいないのに、顔や頭がいきなり火照り出す“冷えのぼせ”と表現する人もいます。火照りやのぼせを感じた時、同時に顔が赤くなっているケースが多いようです。熱感(火照り)は感じるが、ほとんど赤くならない人もいます。

このような火照りや顔の赤みはどのように理解すればいいのでしょうか?
•火照りや赤みは自律神経バランスの乱れ
•肌が敏感だからではない
•赤みは、血行が良くなったからではなく、悪くなっていた結果

自律神経には、広い意味のストレスに対抗・対応する体制を作る交感神経と、睡眠や休息、安静といった体制を作る時に活発化する副交感神経があります。この二つの系を持つ自律神経によって、血管やリンパ腺、汗腺、さらには呼吸や代謝、消化、循環等々、様々な器官・臓器が二重支配を受けてコントロールされています。

二つの自律神経の働くバランスが崩れたり乱れると、様々なトラブルや症状が現れ、火照りや赤みはその一つです。昼間は交感神経支配が優勢で、様々なストレスから、血管も収縮気味で、血圧も高めになっています。

つまり、戦闘体制です。こんな時に、顔だけふっと毛細血管の緊張が緩むと血液量が増加し、赤くなります。例えば、寒いところから暖かい場所に移った時、人前で緊張した時などにバランスが崩れたものです。けっして肌の敏感さに直結したものではありません。

また、更年期障害の一つに火照りやのぼせがありますが、これはホルモンバランスの変化が、自律神経の乱れを引き起こしたものです。

結論として、火照りや赤みは、自律神経の乱れやバランスの悪さを改善するのが対処の方向となります。

 

敏感肌と赤み

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炎症を起こすと毛細血管が拡張して赤みが顕著になりますが、たいていは部分的な赤みに留まります。ただし、炎症がちな部位の範囲が広いと、そこそこの範囲で赤みが出やすくなっていることもあります。

つまり、敏感な肌の赤みは、炎症性の反応と言って良いでしょう。ただ、炎症が必ず起きているわけではありません。肌が炎症を起こす前に、何かの危険(異物の侵入や、冷熱の刺激、物理的刺激等)に対して、対抗するために毛細血管を拡張させ、いつでも免疫反応(炎症反応)を起こす準備を始めたものです。これが敏感な肌の赤みです。やがて、炎症を起こさなくても良かったとなれば赤みは引いていきます。

良く育ち健康な肌であれば、そう簡単に、このような免疫反応の準備をすることはありません。バリアーがしっかりしているので、異物(化粧品の成分や汚れ・雑菌等)の侵入がまず無いし、多少の熱い・冷たいでは驚かないのです。また、肌への物理的接触にもそう簡単には赤みを作るようなことはありません。

敏感な肌の問題は、この赤みを作る反応の敏感さがさらにエスカレートしやすいことです。
1.異物の侵入、冷熱や物理的刺激が繰り返されるとさらに反応しやすくなる
2.炎症反応の反復で、毛細血管の拡張状態が恒常化=赤みのある肌が常態化
3.炎症反応の反復があると肌が育たない、つまり、強いバリアーになれない

トラブルがトラブルを招くような悪循環に陥りやすいのです。敏感肌と長くつきあっている人が多い理由です。生まれつき、私は敏感肌だと思い込んでいる人もいます。

では、どうすればいいのか?
•炎症の準備を指示する免疫細胞(マスト細胞)を安心させる環境作りと維持
•バリアーを強化するため、肌が育つケア=肌が育つ環境作りに努める

 

いかがですか?
改善に取り組む方向性が明確になりましたね。

 

顔の火照り(ほてり)や赤みは、肌が敏感だから?

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火照りによる赤みと、肌が敏感であるための赤みとは区別して取り組むことが必要です。もちろん、赤みが火照りと敏感肌の両面から影響を受けていることもあります。しかしこの場合も、火照りと敏感さ、それぞれの面からの取組となります。

火照りによる赤みについては、自律神経の不調改善が決め手
サッポー美肌塾の専門外なので、詳述は避けます。
参考:「太陽と風が美肌を育てる」

取り組みの大きな流れとして参考になります。様々なこれがイイ…が案内されますが、あまり枝葉末節に嵌まらないように注意しましょう。
赤みが敏感肌によるものであれば、こちらで基本情報を得ましょう。
参考:悩み別・肌が育つケア「まず、過敏肌からの脱出を」

いずれも、肌が育つケアが密接に関係しています。
知識だけをいくら詰め込んでも、成果には結びつかないものです。まだ肌が育つケアを実践していない場合、

1.まず実際に使用してみる
2.並行して知識を増やしていく
3.肌が育つことを信じる

この三つのサイクルを回しながら、肌が育つケアに取り組むと、実際に基づいた本当の理解が進み始めます。成果が目に見えて上がるようになります。

今日のサッポー美肌塾まとめ
•火照りによる赤みは、自律神経を整え・鍛えることで
•敏感肌の赤みは、マスト細胞を安心させる肌が育つケアで

information:サッポー美肌塾
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