なぜ犯罪は、男子に多いのか?その理由3
また、多くの犯罪研究本には、以下の影響も否定できないのではないかと書かれています(一部ダブりますが、ご了承ください)。
3.環境、その他の要因
男性は、太古から、
- 狩をして、敵と戦い、家を守る
- より多くの子を残す
ことが、原始的役割とされていました。この原始的役割が、現在にも大きな影響を及ぼしているのではないかということです。
日本でも、戦国時代や武士の時代、戦争では、戦いで人を殺し、それで、名声を得たり、たたえられたり、評価される時代がありました。
これらの影響もまだまだ残っていて、男性の遺伝子の中には、名誉のためなら、あるいは、信念のためなら自分の命もいとわずということもあり、これらの名残があるかもしれない、ということです。
それが、現在の犯罪とどう結びついているかは、明らかにつながる研究はないようですが、このあたりの勇ましさが、形を変えて、残っているのかもしれません。
また、そういう名残からか、
- 男子は、「ワル」がかっこいい、誰かの期待に応えるより、一匹狼的な反社会的な方に惹かれてしまう
という傾向もみられるようです。
さらに、脳的、心理学的には、
- 男子は女子と違い、周りとのコミュニケーションがうまくとりづらい脳で、それゆえ、ドロップアウトすることが多くなり、孤立しがちで、自暴自棄になりやすい。※それゆえ、自殺も女性より多い
とも言われています。
また、異常犯罪、性犯罪では、
- 脳のどこかに損傷がある、あるいは異常がある
場合もある、ということで、これは、現在かなりの研究が進んでいるようです。
そして、脳への薬物療法など、臨床実験も進んでいるそうです。犯罪抑止効果があるといいですね。
こうしてみてくると、男子に犯罪者が多いのは、
「争うこと、戦うことを宿命とした戦う性を背負わされてきたから」
といえるのではないかと思えてきます。
みなさまは、どう感じられるでしょうか。
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『そうだったのか! この違いがわかれば、きっと許せる「男女の違い105」』より一部抜粋
男女の違いを、様々な年代層への取材などを通じて自ら検証。「105の違い」にまとめました。「105もあるのぉ?」大丈夫です! むずかしいことは書いておりませんし、事例も身近で、読めばきっと、「そうそう」と頷かれることばかりだと思います。楽しみながら読んで、ちょっと実行して……みてくださいね。