「やってみないと分からない」という単純な意識が情報化社会になっていくにしたがって希薄になっていってるんですね。
だから、忍耐力やヤル気などの精神論ではなく、「若者は情報力が高くなっている」というだけなのです。
情報力が高いというのは1つの能力ではあるけれど、そのように事実との剥離が大きくなるなどのデメリットもあるんですよ、ということです。
逆に、情報の精度が高まったり、「まず実際にやってみましょうよ」という体験型の情報が多くなれば、若者の情報力はプラスに働くわけですから、若者だけが悪いのではなく、情報発信側の問題でもあるんですね。
そしてこれは、就職する若者だけではなく、あらゆる人に言えることで、「情報をたくさん収集するだけで納得しない」ということが大切です。
情報をたくさん集めれば事実に近づくのではなく、自分なりのイメージが膨らむだけであり、きちんと実体験や実地確認があってこそ情報は生きるのだということを理解しなければなりません。
大切なのは、
「膨らんだイメージだけで判断しない」
ということです。
イメージは膨らんでも所詮はイメージでしかない。単なる仮説でしかありません。
きちんとその仮説を検証することが大事で、情報をたくさん集めた人が偉いわけでもなんでもないのです。
情報をたくさん集めたからといってそれで満足、安心しないようにしましょう。
実践の伴わない情報は、まだまだ大した価値ではないのです。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 情報をたくさん収集することのメリットとデメリットを、それぞれノートに書く。
- 自分が情報を集める際に、注意しなければならないことは何か。ノートに書く。
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