「ただの貧血だから…」 でも、そこに危険が潜むケースも

2016.04.06
by Mocosuku
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生理中は不快な症状に悩まされる女性も多いもの。

「経血の量が多くて貧血気味…」なんていう人もいるのではないでしょうか?経血量が多いと生理痛がひどかったり、ナプキンから漏れないか心配になったりしますよね。たかが貧血、されど貧血。「生理だから貧血になるのは当たり前」と貧血を放っておくと、重大な病気を見逃してしまう危険性があります。

貧血を放っておくとどうなるの?

貧血の症状は、めまいや立ちくらみだけではありません。主に次の項目のなかで、当てはまるものが多い人は貧血の可能性がありますので注意が必要です。

●食事をレトルト食品や冷凍食品で済ませることが多い
※貧血にならない為には、鉄、タンパク質、ビタミンCなどを豊富に含む食事の摂取や、造血効果のあるビタミンB12・B6や葉酸を多く含む食材が必要なのですが、レトルト食品や冷凍食品は、それらの成分含有量が低い傾向があります。

●無理なダイエットをしている
●身体が疲れやすい
●朝起きるのが辛い
●睡眠時間が不規則
●爪の色が白い
●顔色が悪い
●風邪を引きやすい

※貧血だと体温も下がってしまい、免疫力が低下して風邪を引きやすくなります。

放っておけば治ると思われることの多い貧血ですが、改善や治療をしないままにしておくと慢性化し、身体にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。

生理中の貧血にみられる婦人科系の病気って?

子宮筋腫

器質性過多月経の原因のなかでも多くをしめるのが子宮筋腫です。子宮筋腫はこぶのような形状をしており、子宮のなかに発生します。子宮筋腫が大きくなると子宮内膜のはがれる部分も大きくなるため、経血量が増えます。良性の筋腫ですが不妊や流産の原因にもなるので妊娠を望む人は産婦人科を受診するのがいいでしょう。

子宮腺筋症

子宮腺筋症は、子宮の内側を覆っている子宮内膜に似た組織が、筋層内にできることを言います。子宮内膜症は子宮以外の場所に別組織ができるのに対し、子宮腺筋症は子宮のなかにできます。子宮全体が大きくふくらみ、かたくなっていくので膀胱(ぼうこう)や腸などの臓器が圧迫され、経血量が増えます。症状が軽ければ鎮痛剤でおさまりますが、不妊症の原因にもなるので治療を望む人は産婦人科を受診しましょう。

子宮内膜増殖症

卵巣ホルモンの影響を過剰に受けることで、子宮内膜が分厚く増殖していくのが子宮内膜増殖症です。「生理がおわらない」「経血量が多くなった」などの症状がみられます。半数以上は自然治癒しますが、なかには子宮体がんに発展する可能性のある「異型子宮内膜増殖症」もあるため、不安な人は定期的に産婦人科を受診することをお勧めします。

放っておくと不妊症の原因にもなり得る過多月経。貧血や経血量が多いことを当たり前だと認識せずに、自分の身体と向き合ってみることが大切です。

貧血に有効な食べ物ってあるの?

貧血に効くといわれる食べ物は、鉄分が豊富に含まれているレバーが定番です。なかでも豚レバーは、ほかのお肉と比べて含まれる鉄分の量が多く、吸収率も高い傾向があります。レバー特有のくさみが苦手な人は、香辛料を使ったり牛乳でくさみをとったりするといいですね。

また、パセリやほうれん草、れんこんなどの野菜も鉄分が豊富です。鉄分以外の栄養素も含んでいるので、積極的に取り入れていきましょう!

健康診断の結果で「貧血」が指摘されたときは、放置せずに受診するようにしたいですね。

執筆:Mocosuku編集部

 

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記事提供:Mocosuku(もこすく)

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