ドン・キホーテ会長が設立した奨学金は、なぜ返済しなくていいのか?

 

三田会loveとか稲門会loveとかいうなら大学にちゃんと寄付しましょうよ。18歳人口が激減する中、定員を減らすどころか、妙な学部を新設して定員水増しすれば、そりゃ早稲田も慶応も質が劣化するの当たり前でしょう。一昔前だったら入れなかった学力の子がどんどん受かっているんだから。

ハーバードもエールも英語化する世界中の志願者からアプリケーションが10倍以上に激増しても定員増やしていませんよ。そりゃ質は上がるでしょう。それが学生のクォリティコントロールなんですよ。差がつくわけですよ。早稲田や慶応がそれができないのは資金力が弱く、受験料や入学金に依存しないといけないから。

三田会がどうのとか稲門会がどうのとかいうなら、大学がクォリティコントロールできるように、定員水増ししなくていいように、定員を減らせるように、寄付してあげてはどうでしょう?

または、教員に英語で立派な授業させて、論文も英語で立派なジャーナルに出せるよう頑張らせて、海外でのブランド力もあげて、海外からも受験生増えるようにさせてみたらどうでしょう。

それにもお金が必要です。母校愛とか言われるなら、まず寄付してから言ったらどうでしょう? ハーバードやエール等名門大は、卒業生も大学も頑張ってお金集めて世界に営業かけて質を維持向上しているのです。

image by: wikimedia commons

『田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」』 Vol.161より一部抜粋

著者/田村耕太郎(前参議院議員)
早稲田大学、慶応大学大学院、デューク大学法律大学院、エール大学経済大学院を各修了。シンガポールを拠点に、歯に衣着せぬ鋭い論調で「日本の良い箇所・悪い箇所」を指摘するメルマガは、世界で勝負したいという人必読。
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